飯岡層の化石 【キヘイジエビス】 | 関東化石採集の旅

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関東地方は不安定な天気が続いている毎日です。突然の豪雨や雷、雹には本当に驚かされています。
さて、本日の化石は巻貝の中でも意外と良く目にはつきますが、殻が薄いため潰れて産出することが多く、余り良い保存状態の標本が獲られない種類の化石です。





【第1標本】

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ニシキウズガイ科
和名 : キヘイジエビス
学名 : Otukaia kiheiziebisu ( Otuka, 1939 )
殻幅 : 10.12mm
殻長 : 9.72mm
産出頻度 : 少
特徴 : 殻は円錐形で小型。螺層の周縁に鋭くて強くその先が細かく刻まれる板状の肋が2本ある。縫合の下に小イボ列の螺肋があるが、周縁より上は滑らかで光沢がある。殻底には多くの螺肋がある。


現世種は、福島沖~土佐湾、水深200~1000m、砂泥底に生息。


※ 保存状態が悪くて『縫合の下にあるイボ列の螺肋』は確認ができない。

珍しく『続 原色日本貝類図鑑』の解説を引用してみました。勿論、『日本近海産貝類図鑑』にも掲載されています。






【第2標本】

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【圧力により潰れている】

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殻幅 : 14.37mm
殻長 : 16.40mm



殻表の真珠光沢が美しい種類です。
もう少しだけ、保存状態の良い標本を獲得したいですね。



【お知らせ】
7月1日付けで名前が判明したので更新しました。