第1回目は、やはり、飯岡層と云えば…
私もこの化石が欲しかった!
初めて採集したときは感動しましたよ!
【第1標本】
エゾバイ科
和名 : トコヨダチジワバイ
学名 : Ancistrolepis trochoideus tokoyodaensis ( Ozaki , 1958 )
殻幅 : 20.81mm
殻長 : 29.67mm
産出頻度 : 少
特徴 : 殻は縦長のソロバン玉形状、殻表の螺肋は個体変異が大きいが、概ね、体層部下部には細く鋭い螺肋がほぼ等間隔で、体層部上部並びに螺塔部になると細く鋭い螺肋と弱い螺肋が交互に巻き上がる。また、極めて微弱な成長脈がある。殻軸は強くねじれているので、前管溝は斜めにやや反る。
現世種の『ワタゾコチヂワバイ Bathyancistrolepis trochoideus trochoideus ( Dall . 1907 ) 』は、熊野灘~三陸沖、水深200~2000mに生息。
【第1標本 螺塔上部からの拡大画像】
【第1標本 殻皮の螺塔部拡大画像 成長脈を確認】
※ 現世種の『ワタゾコチヂワバイ』との相違点は殻長に対して殻幅が小さいことです。
『トコヨダチジワバイ』は、その形状の違いから『ワタゾコチヂワバイ』の亜種として取り扱かわれました。
また、学名に関しては、命名時の『Ancistrolepis』をそのまま引用しました。
幼貝標本です。
【第2標本】
殻幅 : 10.61mm
殻長 : 14.58mm
成長脈が良く観察できる標本です。
【第3標本】
殻幅 : 19.12mm
殻長 : 31.96mm
【第3標本 殻皮の螺塔部拡大画像 成長脈を確認】
一番のお気に入り!(^-^)
【第4標本】
殻幅 : 17.76mm
殻長 : 29.41mm
殻頂が欠けているが一番大きい標本
【第5標本】
殻幅 : 20.73mm
殻長 : 30.06mm
タマガイ科の巻貝に食害されている標本
【第6標本】
殻幅 : 20.22mm
殻長 : 27.86mm
タマガイ科の巻貝に食害されている標本 その2
【第7標本】
殻幅 : 17.35mm
殻長 : 26.08mm
如何でしたか?
まだまだ、完品の標本はあります。(^-^)/
でも、これだけ掲載すれば、充分、この化石の魅力は伝わったと思います。
【お知らせ】
次回の更新は『掛川周辺の化石 現地報告』を予定しています。(悪天候の場合は中止)
『飯岡層の化石』は来週、月曜日に再開します。また、7月1日からは『掛川周辺の化石 巻貝編』を始めます。お楽しみに!(^○^)