印旛沼周辺の化石 その94 | 関東化石採集の旅

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皆様、こんばんは。(^-^)/
今日は4月5日(土)に仲村の上岩橋層で採集した化石を掲載します。
掲載する化石は、巻貝が1種類、二枚貝が3種類です。





まずは、巻貝からです。



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カツラガイ科
和名 : ネジヌキガイ
学名 : Iphinoe unicarinata
殼幅 : 10.63mm
殼長 : 17.97mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字仲村
産出層 : 下総層群 上岩橋層
産出頻度 : 運
特徴 : 殼は短い紡錘型で小型。殼質は薄い。肩には稜角があり、縫合との間は平ら。臍孔は深く、周縁は角張る。殻口外唇は薄い。

現世種は房総半島~九州沿岸の潮間帯~水深100mの砂底に生息。


みたらしさんが、昨年、たったの1個体を採集して以来、その後、全く採集されていない『印旛沼周辺の露頭』で御尋ね者の化石でした!

ようやく私も入手をいたしました!(^o^)v

※ なお、市原市瀬又産 ( 下総層群 藪層 ) の『ネジヌキガイ』は、かなり昔に採集していますので、この種類の標本自体は初採集ではありません。






次から二枚貝です。




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トマヤガイ科
和名 : クロマルフミガイ
学名 : Cyclocardia ferruginea
殻長 : 9.75mm
殻高 : 9.11mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字仲村
産出層 : 下総層群 上岩橋層
産出頻度 : 運
特徴 : 殻は類円形で小型。殼質は厚く、やや膨らみは強い。殻表は20本内外の低い放射肋で覆われる。放射肋は太く、丸く、肋間は狭い。

現世種は、北海道~九州の水深50~400mの砂底に生息。


※千葉県南部の下総層群 ( 藪層・上泉層 ) では、良く採集できるが、印旛沼周辺の下総層群 ( 上岩橋層・木下層 )からは、全く採集できない。
みたらしさん曰く『普通に採集できるレア種!(笑)』
なお、みたらしさんは仲村の木下層産『クロマルフミガイ』を採集している。









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ネリガイ科
和名 : ウスネリガイ
学名 : Pandorella pseudobilirata
殻長 : 18.86mm
殻高 : 11.37mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字仲村
産出層 : 下総層群 上岩橋層
産出頻度 : 運
特徴 : 殻は半円型で小型。殼質は薄い。右殼は扁平あるいはやや窪み、左殼は膨らみ、右殼より大きい。外套線は不連続で湾入しない。

現世種は、青森~九州の水深20~100mの砂泥底に生息。






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クチベニガイ科
和名 : コガタヌマコダキガイ
学名 : Potamocorbula amurensis takatukavamaensis
殼長 : 15.38mm
殼高 : 10.34mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字仲村
産出層 : 下総層群 上岩橋層
産出頻度 : 運
特徴 : 殼は亜三角形で小型。殼質はやや薄く、膨らみはやや強い。殻表は平滑。
『バカガイ』の幼貝や『ヒメマスホウ』に形状が類似しているが、弾帯部に明らかに違いがあり、殼質も『バカガイ』『ヒメマスホウ』と比較するとやや厚く、膨らみも強い。絶滅種。


【弾帯部を拡大】

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※ 2008 地学団体研究会 発行の『 地学ハンドブックシリーズ 18 下総層群産 貝化石図鑑 』図版25に掲載あり。






今日、掲載した貝類は印旛沼周辺の露頭で採集できる化石としては、かなりのレア種ばかりです。
もしも採集したら、ラッキーです!
大事にしてくださいね。(^o^)v