日曜日にスズキ化石資料館(静岡県袋井市)主宰の化石採集会に参加をしてきました。
前日の12日(土)には、妻の実家に宿泊して、当日の朝5時半に掛川へ出発です。
採集会の集合時間(午前9時に資料館に集合)前に『掛川市下垂木(通称 飛鳥の露頭)』へ単独で直行です。
【下垂木の露頭 遠景】
この産地は、下部の砂質ノジュール(層状)、中部の細砂層と上部のシルト層の三層から化石が採集できますが、最近は上部のシルト層から産出する化石を中心に採集活動を行っています。
【下垂木の露頭 上部 シルト層】
この上部のシルト層からは、他の周辺化石産地からでは採集できない『ヨコヤマツツガキ』『スズキサルボウ』『トサツマベニ』が採集できます。これらは、高知県唐浜から産出している化石と同一の種類です。
特に『トサツマベニ』については、掛川層群からの採集報告が各論文に記載が無く、当初は採集した化石に『???』疑問がありましたが、先日、cymatoserasさんから譲って頂いた『トサツマベニ』と私が採集した掛川産『トサツマベニ?』と比較をしたところ、特徴が一致。
唐浜から産出している『トサツマベニ』と同一種であることが判明をいたしました。
※ 後日、掲載いたします。
また、この場を借りて、貴重な標本をお譲り頂いた cymatoserasさんに御礼を申し上げます。ありがとうございました。
m(__)m
さて、8時半まで採集していた下垂木の露頭の採集成果です。
【オオスダレガイ 合弁 】産出状態
【下垂木の露頭 採集成果】
『オオスダレガイ』『フスマガイ』『ヨコヤマツツガキ』『クダマキガイ』です。
長時間採集していましたが、あまり採集成果は得られません。やはり、粘りの強いシルト層から1つ、1つを直接採集するには時間がかかります。
約束の、時間に遅れる訳にはいかないので、下垂木の露頭を後にして、化石採集会に参加をするために『スズキ化石資料館』へ向かいました。
資料館に付くと沢山の自動車が集まっています。
鈴木館長に挨拶をして、お土産を渡した後、暫くすると鈴木館長から出発の指示がありました。
化石採集会の産地は掛川市遊家『砂取場』と『がんばる岩』の二ヶ所。参加者は15名。参加者の殆どが化石採集の経験が無い方、又は、少ない地元の方ばかりです。
初めに掛川市遊家の砂取場へ!
【遊家の砂取場 全景】
【採集成果】
この産地では運良く、露頭から化石密集層部分が崩れていたため、その塊を拾い、また、フルイがけをして終了です!
塊の中には何が入っているかは不明です!
お昼まで採集をしていました。
次は、遊家の砂取場から200m先にある『がんばる岩』で採集です。
【化石産地 全景】
【化石密集部】
【エンシュウシラトリガイ】
【化石密集塊】
【ムカシキリガイダマシ】
この産地は、貝殻が溶けて印象化石になっています。個別に出すことは難しいので、大小の塊をお持ち帰りしました。
化石採集会は午後2時半に終了、現地解散となりました。
【御礼】
鈴木館長さん、御疲れ様でした。
また、御誘いありがとうございました。
次回はゴールデンウィークに行きます。
時間がありましたら、お会いしたいと思います。