3月22日(土) にフルイがけ採集した貝殻の中から、見慣れない二枚貝が、たくさん採集されました。
今までは、本郷・遊家・下垂木(飛鳥)で、フルイがけをしても採集されていなかった種類です。
何故か今回の場所からは大量に採集されています。採集した層順の違いからでしょうか?
私にも原因は良くわかりません。(?_?)
マルスダレガイ科
和名 : ヒメカノコアサリの類似種
学名 : Veremolpa aff micra
殻長 : 8.06mm
殻高 : 6.20mm
産地 : 静岡県掛川市大字遊家
産出層 : 掛川層群 大日層
岩質 : 砂層
特徴 : 現世種の『ヒメカノコアサリ』より横に長い亜三角形で前後端は丸く極小。殻質はやや薄く壊れやすい。殻表は鱗片をそなえた放射肋で覆われ、腹縁中央部の放射肋は分岐し、弱い二次肋が挿入される。腹縁内側は細かく刻まれる。
現世種の『ヒメカノコアサリ』は、房総半島以南の潮間帯下部から水深20mの内湾の砂泥底に生息。
大日層は外洋で堆積した地層であることから、産出した当該化石は『ヒメカノコアサリ』ではない。
しかし、特徴がほぼ一致しているので『ヒメカノコアサリ』の祖先に該当するのかもしれない。
※ 形状は一定しておらず、現世種の『ヒメカノコアサリ』に類似している個体も産出しています。
【おまけ】
クリーニングが終了した塊があります。
いわき男さんの希望により再度掲載します。
含まれている貝化石
学名 : Turritella perterebura
(和名 : ムカシキリガイダマシ)
学名 : Umbonium mysticum
(和名 : ムカシキサゴ)
学名 : Cyllene rubrolineata
(和名 : ムギヨフバイ)
学名 : Megacardita panda
(和名 : ダイニチフミガイ)
【ツリテラ部分の拡大画像】
まだ、まだ、クリーニング中の塊が、たくさんあります。
機会がありましたら、また、掲載いたします。