掛川周辺の化石 二枚貝編 【 Acila totomiensis 】 | 関東化石採集の旅

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第2回目は、以前『ピンセット地獄!』で表面だけアップした化石です。
この化石は現地で探してもなかなか見つかりません。砂や貝殻に紛れて見つけ出せないようです。
現地の露頭下に崩れてた砂を3mm目のフルイを使って貝殻を集めて、自宅で水洗いの後に乾燥、選別をして初めて見つかる化石です。

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マメクルミガイ科
和名 : 実はありません。
学名 : Acila (Truncila) totomiensis ( Schenck )
殻長 : 5mm 殻高 : 5mm
推定殻幅 : 2mm
産地 : 静岡県掛川市大字下垂木
( 通称 飛鳥の露頭 )
産出岩層 : 砂層
産出頻度 : 多
特徴 : 殻は極小で亜三角形。殻質は薄く膨らみは弱い。殻表には細い放射肋が中央から右下と左下にV字状に別れて伸びる。殻の後方にひだがない。

※ 絶滅種です。
※ 『遊家』『本郷』の各露頭の化石密集層(砂層)からも採集できますが、産出頻度は稀です。


千葉県産『オオキララガイ』と大きさを比べてみました。

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右側の極小貝化石が『totomiensis』です。


内側に真珠光沢が残っている化石も産出します。

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殻長 : 5mm 殻高 : 5mm
産地・産出岩層 : 同上


多産種である証拠。

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合弁化石も産出します。

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殻長 : 4mm 殻高 : 4mm 殻幅 : 2mm
産地・産出岩層 : 同上


大日層の砂層部で化石採集するときは、フルイを持って採集に行きましょう!(^-^)

それでは、また!