掛川周辺の化石 二枚貝編 【 Acila divaricata divaricata 】 | 関東化石採集の旅

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今日から『掛川周辺の化石 二枚貝編』をアップしていきます。

本編を始める前に
これから、特集でアップされる化石は、全て『掛川層群 大日層』産出の化石達です。
『掛川層群 大日層』は、今から約200万年前第四紀 洪積世 前期 に堆積した地層です。
化石産地も広範囲にわたり、西は『周智郡森町大字飯田』東は『掛川市大字小市』で、また、化石産地により堆積した当時の水深も違うことから、多種多様な化石がアップされます。
化石産地を良く参照してください。

さらに!
『掛川層群 大日層』から産出する化石達は、遥か西の高知県や宮崎県でも同様の種類を産出することが知られています。
そこで、高知県在住の化石ブロガーであるcymatoserasさんとコラボを行うことに!
同じ種類の化石でも地域差があるかもしれません。また、以外な発見があるかもしれません。是非、cymatoserasさんの『太古の記憶』も訪問して下さい。



それでは、始めたいと思います。
第1回目は…


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マメクルミガイ科
和名 : オオキララガイ
学名 : Acila divaricata divaricata ( Hinds , 1843 )
殻長 : 27mm 殻高 : 23mm
推定殻幅 : 14mm
産地 : 静岡県周智郡森町大字飯田
産出岩層 : シルト層
産出頻度 : 稀
特徴 : 殻は小型で亜三角形。殻質はやや薄く、膨らみは弱い。殻表に細い放射肋が中央から右下と左下にV字状に別れて伸びる。腹縁後部に耳状のひだがある。

現世種は、房総半島・日本海中部以南の水深50m~500mの細泥底に生息している。

※ 合弁化石は現在のところ採集されていません。
※ 『袋井市大字宇刈』でも採集されています。しかし『宇刈の露頭』は既に消滅しています。




参考までに腕足小僧さんから頂いた
『オオキララガイ』です。

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殻長 : 28mm 殻高 : 23mm
産地 : 千葉県木更津市請西千束台
産出層 : 下総層群 木下層
時代 : 新生代 第四紀 洪積世 後期

千葉県でも採集できるんですねぇ~