印旛沼周辺の化石 その54 | 関東化石採集の旅

関東化石採集の旅

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今日は『ウミニナ科』です。
アップする標本は殻の一部が破損していますが、完品は所持していませんので、勘弁してください。




イボが弱いタイプ

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ウミニナ科
和名 : イボウミニナ
学名 : Batillaria zonalis
殻径 : 12mm 殻高 : 37mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 少
特徴 : 殻は細長い円錐形で小型。殻質は螺層部は硬くて壊れ難いが、体層部は薄く壊れ易い。 殻表は個体差はあるも太い螺肋が広い間隔を取って刻まれ、ゴツゴツした質感がある。化石でも殻の色は衰えず褐色~黒褐色で、縫合に沿って白い帯模様が入る個体が多い。類似種のウミニナと違い殻口外唇は張り出さない。

現世種は、北海道南部以南の潮間帯の砂泥底に生息。

印旛沼周辺の露頭ならどこからでも採集はできるが、完品の採集は非常に困難。

※ ウミニナ科は普通に採集されるが、破損したものが多く『ウミニナ』『ホソウミニナ』『イボウミニナ』の判別が困難。

※ 大竹の露頭で採集をした『ウミニナ科』の判別を可能な限り行ったところ、産出した全てが『イボウミニナ』であった。


イボが強いタイプ

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和名・学名 : 同上
殻径 : 9mm 殻高 : 29mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層

※ 破損部はカニの食害痕。




お待たせいたしました。今夜から虫眼鏡で撮影した巻貝が連続で登場します。
殻径・殻高に注目しつつ、微小貝の世界をお楽しみ下さい。