なぜか無くなった『印旛沼周辺の化石 その21』を復刻?します。
ニッコウガイ科
和名 : オオモモノハナ
学名 : Macoma praetexta
殻長 : 29mm 殻高 : 18mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は横長の卵形で小型。殻質はやや薄く、膨らみは弱く偏平。殻表は非常に弱い成長輪肋が確認できるも平坦である。後背縁は張り出して後端は尖る。
両殻
ニッコウガイ科
和名 : オオモモノハナ
学名 : Macoma praetexta
殻長 : 28mm 殻高 : 19mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
現世種は、北海道南西部以南の水深10~50mの細砂底に生息。
大竹の露頭からしか採集されていない。
ニッコウガイ科
和名 : サクラガイ
学名 : Nitidotellina hokkaidoensis
殻長 : 25mm 殻高 : 15mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 多
特徴 : 殻は楕円形で小型。殻質は薄くほとんど膨らまない。後背に鋭く角がり、後端は斜めに切断する。殻表面にはかすかに成長輪肋と斜めに交わる線がある。
現世種は、北海道南西部以南の潮間帯~水深80mの細砂底に生息。
印旛沼周辺の露頭なら、場所を問わず上岩橋層・木下層のどちらでも産出する。
ニッコウガイ科
和名 : モモノハナガイ
学名 : Moerella jedoensis
殻長 : 22mm 殻高 : 14mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 稀
特徴 : 殻は小型で前後に長い亜三角形。膨らみは弱く薄質。殻頂から後腹隅へ褶が走り、高背縁は直線的。殻表は光沢をもち、化石でも保存状態の良好な標本は桃色の色彩が残る。成長脈は弱いが明瞭で規則的に並ぶ。
現世種は、房総半島以南の潮間帯~水深20mの砂泥底に生息。
印旛沼周辺の各露頭(上岩橋層・木下層)から採集されている。
ニッコウガイ科
和名 : ニッポンシラトリガイ
学名 : Macoma nipponica
殻長 : 31mm 殻高 : 24mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 運
特徴 : 殻は小型の卵形で膨らみは弱く、殻質はやや薄い。後背縁は短く直線的。殻表は鈍い成長輪肋があるも平坦である。
現世種は、房総半島以南の水深10~50mの泥底に生息。
大竹と仲村の露頭からしか採集されていない。
ニッコウガイ科を比較してみました。
上から順に
1、ゴイサギガイ
2、ニッポンシラトリガイ
3、 オオモモノハナ
4、 サクラガイ
5、 モモノハナガイ
違いが分かりましたか?