印旛沼周辺の化石 その41 | 関東化石採集の旅

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今日は印旛沼周辺で採集されている巻貝で、ベスト3に入る大きさと人気がある貝です。
私も見つけると必ずお持ち帰りしてしまうため、部屋にたくさん転がっています。




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ヤツシロガイ科
和名 : ヤツシロガイ
学名 : Tonna luteostoma
殻径 : 106mm 殻高 : 116mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は球形で殻質は厚く大型。螺塔は低く7階。体層は非常に大きく良く膨らむ。表面には15条内外の太くて平たい肋があり、その上には化石でも確認ができる褐色の斑紋が並ぶ。

現世種は、北海道南部以南の水深5~50mの砂泥底に生息。

印旛沼周辺の上岩橋層からは稀にしか産出しない。また、木下層の露頭でも仲村の露頭では採集されていない。


※『 内湾型は螺塔が高く、殻が薄い』との記述が『日本近海産貝類図鑑』に解説されていたので、大竹の露頭から採集したものを載せておきます。

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ヤツシロガイ科
和名・学名 : 同上
殻径 : 58mm 殻高 :74mm
産地・産出層 : 同上
産出頻度 : 稀


確かに初めの標本に比べると螺塔は高く、殻は薄いですね。

千葉県市原市瀬又産の方が、もっと良く『内湾型』の特徴を示しています。
お手元で持っている方がいたら、是非、確認をしてみてください。




それでは、また、明日!
明日は現地での採集報告といたします。
("⌒∇⌒")