印旛沼周辺の化石 その23 | 関東化石採集の旅

関東化石採集の旅

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明日(今日)、化石採集に行こうとしたら、鬼嫁に『この年末に家の掃除もしないで、どこに行こうとしているの? 化石? 馬鹿な事ばっかり言っているんじゃないよ!』と怒鳴られて、採集の旅が中止になりました。 ( ´△`)

鋸南の化石達が私を呼んでいる様な気がしたのですが… 無念… (T-T)

とりあえず、採集の旅に行けなくなったので、
印旛沼周辺の化石をアップします。
今日は、シオサザナミガイ科が3種類です。

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シオサザナミガイ科
和名 : エゾイソシジミ
学名 : Nuttallia ezonis
殻長 : 48mm 殻高 : 35mm
産地 : 千葉県印西市大字山田字鶴巻
産出層 : 下総層群 上岩橋層
産出頻度 : 少
特徴 : 殻は卵形で中型。殻質は薄く膨らみは弱い。殻表は薄く弱い成長輪肋が確認できるも平坦。イソシジミより殻の後方が伸びている。

現世種は、東北以北の潮間帯~水深10mの砂底に生息。

鶴巻の露頭以外から産出はしていない。





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シオサザナミガイ科
和名 : アケボノキヌタガイ
学名 : Soletellina atrata
殻長 : 48mm 殻高 : 30mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字仲村
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は小判形の中型。殻質は薄く膨らみは弱い。殻表の成長輪肋は薄く弱いため平坦である。

現世種は、東京湾以南の潮間帯下部の砂泥底に生息。

仲村・大竹の露頭以外からは産出していない。
大竹の露頭では産出は稀である。

標本の穴は『ツメタガイ科』の食害跡と思われます。ブログへの掲載標本はなるべく完全に近いものを使用するようにしてはいますが、採集個体数の少ない標本は、そのまま出さざるを得ません。ご了承ください。



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シオサザナミガイ科
和名 : ムラサキガイ
学名 : Soletellina diphos
殻長 : 102mm 殻高 : 49mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 運
特徴 : 殻は長楕円形でやや大型。殻質はやや薄く膨らみは弱い。殻表の成長輪肋は薄く弱い
が平坦。

現世種は、房総半島以南の水深20mまでの亜潮間帯に生息。

大竹の露頭以外からは産出していない。
アケボノキヌタガイに類似するも前背縁が後背縁に比べて長く、膨らみもやや強い。
ヒラカモジガイにも類似するが、ムラサキガイには殻に透明感があり、蝶番がある。

裏面に張り付いている二枚貝は『マツヤマワスレ』です。マツヤマワスレについては、後日、解説をします。

次回からマルスダレガイ科です。