印旛沼周辺の化石 その24 | 関東化石採集の旅

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merry X'mas!

今日からマルスダレガイ科です!
しばらく続きます。


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マルスダレガイ科
和名 : ハナガイ
学名 : Placamen tiara
殻長 : 21mm 殻高 : 20mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は小型で円形。膨らみは弱く、殻頂は前に曲がっている。殻表には板状の輪肋が目立つ。

現世種は、全国の潮間帯~50mの砂泥底に生息。

大竹の露頭以外からは産出していない。







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マルスダレガイ科
和名 : フスマガイ
学名 : Clementia vatheleti
殻長 : 87mm 殻高 : 81mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 普通
特徴 : 殻は丸みが強い三角形で大型、殻質は薄いが膨らみは強い。殻表は粗く細かい成長輪肋が多くある。

現世種は、北海道南部以南の潮間帯~水深20mの砂泥底に生息。

大竹の露頭以外からは産出していない。
また、露頭の化石密集層の下部から両殻で産出する。

フスマガイの両殻。

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殻長 : 88mm 殻高 : 82mm
産地・産出層については同上






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マルスダレガイ科
和名 : チョウセンハマグリ ( 汀線蛤 )
学名 : Meretrix lamarckii
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 稀
特徴 : 殻は丸みのある三角形で大型。殻質は厚く膨らみはやや強い。殻表は放射肋が確認できず光沢が強い。

現世種は、鹿島灘以南の潮間帯~水深20mの砂底で外洋に面した場所に生息。内湾に生息しているのは『ハマグリ ( Meretrix lusoria )』で、チョウセンハマグリより、殻質が薄く、前縁・後縁の丸みが強く、腹縁が直線的になる。また、内湾の環境変化や中国からの輸入種との交配により絶滅危惧種となっている。
現在、国産のハマグリはチョウセンハマグリが主流で流通している。

印旛沼周辺の木下層なら産出頻度に差はあるもどこからでも産出しているが、上岩橋層からは産出していない。



明日は『カガミガイ』の仲間達をアップ予定です!