印旛沼周辺の化石 その20 | 関東化石採集の旅

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昨日(今日の朝方ですね!)の課題を残しつつ、ニッコウガイ科の続きです。


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和名 : サラガイ
学名 : Megangulus venulosa
殻長 : 92mm 殻高 : 56mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字仲村
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 少
特徴 : 殻は大型で殻質は厚い、形状は楕円形で扁平。殻表に細い成長輪肋が認められるも平坦。後部は少し曲がり尖る。

現世種は、銚子以北の潮間帯下部~水深20mの砂底に生息。

印旛沼周辺の露頭ならどこからでも少ないながら産出する。
ニッコウガイ科の中で一番大型。

サラガイの両殻

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殻長 : 75mm 殻高 : 43mm
産地 : 千葉県印西市大字山田字舟戸
産出層 : 下総層群 上岩橋層

近年、魚屋で『白貝』という名前で販売されている。以外と美味しい!(^-^)



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和名 : サギガイ
学名 : Macoma (Rexithaerus) sectior
殻長 : 55mm 殻高 : 40mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 少
特徴 : 殻は卵形で中型。殻質は薄く膨らみは弱い。後背縁は緩やかに張りだし、左に捻れる。殻表は細かい成長輪肋が認められるも平坦で光沢がある。

現世種は、全国各地の水深10~30mの砂泥底に生息。

大竹の露頭以外からの産出はなかった。

サギガイの両殻

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殻長 : 59mm 殻高 : 44mm
産地・産出層は同上
化石密集層の下部より産出。

ニッコウガイ科は両殻で産出しやすいです。
生息同時の古環境の判断に役立ちます。

ニッコウガイ科はまだまだ続きます。しかもここから先は類似する品種が連続します。
私自身も少し混乱気味です! (ToT)