印旛沼周辺の化石 その19 | 関東化石採集の旅

関東化石採集の旅

Yahoo!ブログの閉鎖に伴い、全ての記事を引っ越しました!

問題が解決したので、『ゴイサギガイ』と『キオロシシラトリガイ』を正式に解説します。


イメージ 4

イメージ 5

ニッコウガイ科
和名 : ゴイサギガイ
学名 : Macoma tokyoensis
殻長 : 49mm 殻高 : 36mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 多
特徴 : 殻は卵形で中型。殻質はやや薄いが硬く膨らみは弱い。後背縁は直線的、後端は細く裁断状で右へねじれる。殻表は平滑で光沢がある。

現世種は、北海道南西部以南の水深10~50mの砂泥底に生息。

大竹の露頭以外からは採集していない。
また、両殻で良く産出する。

『ゴイサギガイ』の両殻。
殻長 : 53mm 殻高 : 38mm

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3






イメージ 8

イメージ 9

ニッコウガイ科
和名 : キオロシシラトリガイ
学名 : Macoma kioroshiensis
殻長 : 72mm 殻高 : 48mm
産地 : 千葉県印西市大字吉高字大竹
産出層 : 下総層群 木下層
産出頻度 : 多
特徴 : ゴイサギガイに類似するも大型で殻が厚く、後背縁が長く伸びる。絶滅種。

印旛沼周辺の木下層から産出する。
Macoma属では化石種・現世種を含めて最大で殻長が90mmを越えることもあるそうです。
他産地では、下総層群 清川層・上泉層、上総層群 万田野層、神奈川県 下末吉層(相当層)からも産出している。


比べてみました。

イメージ 6

イメージ 7



微妙な違いが分かりましたか?