節煙して浮いた分をせっせと貯めることにした。
やっぱりこの貯まった分は彼女に還元しなければならないだろう、ということである日僕は決心した。
彼女を飲みに誘おう!しかも2人だけで!
グループで何回か飲みに行ったことはあったが、2人きりというのはまだない。結婚してからというもの女性と2人きりで飲むということ自体なかったのだ。
思い切って彼女にメールした。
「キミのおかげで節煙ができたよ。だからそのお礼がしくって。ご馳走するから、飲みに行こうよ!」
ここではいきなり2人でと書くのがなんか怖くて、2人でとは書かなかった、いや、書けなかった。
返事が来た「いいわよ、楽しそうね、他に誰が来るの?」
うわっ!やっぱり訊いてきた。あたりまえだけど・・・
そして、僕は思い切って書いた。
「もちろん2人でだよ!」
しばらく間があって返事が来た。
「いいよ。」
やったーーー! 2人で飲みにいくんだー! 夢のようだー!!!
わくわく、どきどき、わくわく、どきどき。
当日がやってきた。もう心ははちきれんばかり!
もうすぐ仕事も終わりーという時間になって彼女からメールが来た。
「彼が具合が悪くなっちゃって、今日は行けなくなっちゃった。本当にごめんなさい、また誘ってね。」
ガーン!!! ガーン!!! ものすごいショック!!!
しばらくの間動くことも何かを考えることもできなかった。全身の力がみごとに抜けてしまっていた。
おー神様!なんということを!私はなにか悪いことをしたのですか?
こんなのって!
しばらくなにもする気が起きなかった。
もしかして、彼女は2人っきりで飲みにいくほど僕のことを思ってないのか?
そりゃそうかー、彼がちゃんといるんだもんなー。 ガクン!