​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所 -214ページ目

​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。


2009年
祝島



ひじきを取る若者
数年前 戻ってきた
島の中では
最年少の大人だという30代

その彼が
まだ小さなこどもだった頃から続いているという
下関原発建設反対運動



ドキュメンタリーって
ともすれば途中うとうと・・・なんてこともあるんだけど

気になってしょうがなかった
テロップが
2009年とか2010だから

で、今は?
どうなってるの???

原発作るの?
やめるの?
って。





建設予定地は対岸の島
目の前の海は
島民にとって大切な漁場で

原発建設により埋め立てられ
7℃も高い排水が
毎日何万と海に流されれば
生態系は確実に変わる



議会
県庁
現場
・・・日々の暮らしの時間を割いて
あらゆるところへ出掛けていく
反対住民たち



集会場で
昔はみんな仲良しだったのに
今は
何するにも
(反対派と推進派で)分かれてしまって・・・
とにっこり笑いながらもぼやく
おばさんの声が印象的だった






反対する者がいれば
賛成する者がいる
ここには推進派は登場しないが
どんな気持ちなんだろう
話を聞いてみたいと思った



スウェーデンの
持続可能エネルギーが紹介されている

電気自動車を運転する
若いパパは

日本じゃ電気を選べないと知り
信じられない
という顔をしていた





それが現状なのよね・・・
スウェーデンが進んでいるのは
初めに決断したからだ
持続可能を選択したから
ベースを決めてしまったから
後はじゃぁどうしようかと
アイディアが溢れてくる





島に戻った彼も同じでしょ
戻ることはともかくも決めた
後はどうやって食べていこうか
ひじき
びわ
・・・自然と島の恵みに目が行くよね。



休耕田でブタを育てる人
各家庭から出るごみをエサに
荒れた土地を掘り起こすブタ
家畜を育て
土も育てる



父親は推進派だったという
責任も感じると話す彼が
失礼ながら若者じゃないというところに
希望を見た
・・・いい年になってから
帰ってくるというのもアリなんだな





人は住む場所を選べる
それはそこに「住み続ける」という選択も含む
ひとつ処に留まる事ができない放浪癖や引っ越し魔は別としても
人が住まいを変える時の多くは
 仕事が変わる
 家族が増える
ともうひとつ
 生まれ育った土地へ帰る
があると思う。





帰る帰らないの選択は
個人のものだが

帰れない故郷ほど
ツラいものはないだろう



いま
原発をつくるということは
帰れない故郷をつくるのと
同義じゃないのかな。






反対住民の前に立った中電は
「第一次産業だけでやっていけると思ってるんですか」
と言った

第一次産業をないがしろにして
食糧を
ひたすら外国から買い続ける国に
安心できる未来はあるのか。


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祝島ホームページ



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プロローグから

希望と現実の間には、一歩踏み出せば辿り着くはずの道のりが続いている。その途中で予期せぬことが起きたしても、どちらかひとつの選択をするための手がかりは、自分の経験と未来への意志をつなげればいい。


こんなこと言ってくれるインテリアの本があったかしらん。



ものとのつきあい方
日々の暮らしの著者なりの流儀というか。
オススメ、程度の軽さよりは
この位の覚悟はしなさい!
という心得みたいな感じかな。





試したこと(気をつけていること)

玄関に帽子掛けをつけた。
靴箱だけじゃお客さんに失礼だって気がして。


気を遣おう、あなたの床は
階下に暮らす誰かの天井だ。


部屋の色の計画をしよう。
予算がないときには色で解決!というテがある。


家で作らない料理。
天ぷら、焼き肉、握り鮨、日本そば。


仲のいい友達を募って
ひとつのマンションを借り切る
みんなで気持ちいいご近所関係を保つための
ルールや公共マナーも自分たちで作る。
CO-OPと呼ばれる方式だ。


果物は常温で食べるのがうまい。
絵画的にコンポートに盛って部屋に飾っておく。
たっぷり眺めていい匂いが部屋中にたちこめたら
それが食べ頃。


ホテルのハウスキーパーのバスルーム掃除の極意。
洗剤などなにもつけない乾いたバスマットで磨く
あついシャワーで流して
バスタオルで水分を残らず拭き取る。
使い終わったマットやタオルはそのままランドリーへ。


贅沢は知って忘れるべし。
少額の浪費こそは慎むべし。


ルームコロンとか
消臭スプレイの安いにおいとか
トイレの青い水や入浴剤を
ワンランク上の生活と勘違いする心が貧しい。


椅子やテーブルのデザインに迷ったときは
鏡の前で似合うかどうか
服を選ぶときのようにフィッティングしてみる。


タダやオマケがいいものを選ぶ眼をくもらせる


ケチは洗練の第一歩と心得よう。生活の中ではいつも何か不足気味のほうがいい。


ローインパクト
人間は生きているだけで自然にダメージを与えることは避けられないのだから、なるべくインパクトを和らげるための方法を考え、実践していこうという考えだ。


不要なものは何ひとつ買わない。必要なものには惜しみなく投資する。出来る限り自分たちで修理できる構造を選ぶ。
ものは家に迎えたその日から、命を全うさせるまで使う。


まずはいちばん身近で完結した家具、椅子と自分とのプライベートな関係を持つことから自分の居場所を確かめよう。


たとえば今、ほしいと思っているものがあるとしたら、十項目の条件を考えてみよう。そうすると、本当にいい買い物ができるようになりますよ。


部屋のどこかにピンナップボードを作って、気になる言葉、大切な情報、感動した素材、おいしいレシピ、好きなインテリアの写真、美しい風景、カッコいい建物、文字やイラストのかわいいラベル、友人からのあたたかい言葉を添えた葉書など、自分の心に引っかかったものを貼りつけておく。そうやって自分の考えをいつもいつも目に見える形にしていくのだ。


部屋の中で台所が汚いのは一番カッコ悪いと思う。シンクもレンジもお皿と同じと考えて。


私たちはいつの頃からか「季節を待つ愉しみ」を忘れてしまったような気がする。盛りの頃まで待つ。熟れるまで待てばおいしいものが食べられる。たくさん出回るから安く手に入れられる。待っていればいいことずくめなのに。






・・・そうだ、
日々のすべての選択を
ただ漫然と選ぶより

ここまで考え抜くと楽しいよ!

って言ってる感じだ。






だから
この本に登場するアイテムを買い揃えたってハッピーにはならないのよ(笑)








いかにもアメリカンなスーパーマーケットの彩りの中を
カートが進んでいく

ナレーションが言う
スーパーにあるのは
昔ながらの農家のイメージ

だけど並んでいる食品の殆どは
ひと握りの多国籍企業が生み出しているもの

そしてそれらが
どこでどうやって作られたのかは
巧妙に隠されていると




真っ赤なトマトが映る
 青いうちに収穫しガスで熟成させる
 姿はトマトだがトマトではない
 いわば概念のトマト
・・・“概念の”食べものって!?




3.11の後
避難所生活こそ免れたものの
ライフラインが止まり
食べ物は手に入らず
開いてる店に行列をつくって



選んだりできなかった
あるものを買わなければ
食事にありつけない
実際、あったのは加工食品ばかり
たったひとつのカップラでも
買えるだけまだマシ



今でも
しっかり“選べる”ほどの食品は
並んでいない



そんな状況を経験している身には
白々しいほどの色鮮やかさ
・・・鮮やかというより
どぎついと言った方がいいか




アメリカ国内精肉シェア8割を占める食品会社は
ほんの数社

契約農家に
独自のマニュアルを押し付ける



家畜には安いコーン(飼料)を与えさせる
鶏はコーンと抗生物質で
胸肉だけが大きく“つくられる”
身動きできない鶏舎で運動もできず
重すぎる体重を支えられない
10歩歩けば骨折



死んだ鶏を処分する畜産農家は
抗生物質アレルギー

開放型の鶏舎を選べば
企業から契約を打ち切られ
残るのは次々に組まされた設備投資の債務だけ



本来草食の牛が
穀物だけを与えられた為に
腸が耐酸性となって生まれたのが大腸菌O-157



豚もしかり
効率のよさだけを追いかけるマニュアルは
家畜を狭苦しい舎に押し込めていて
糞尿にまみれたままコーンを食べている
衛生状態は恐ろしく悪い




このやり方じゃないと
畜産農家は生きていけないのかな・・・
そうやってマニュアル通り育てても
買い叩かれてるわけでしょ
スーパーに並ぶ時は
安さだけが売りなんだもの




一方で
企業と契約せず
昔ながらの方法で育てる農家もいる
一人気を吐いてるようにも見える彼曰く
 「去年よりも病院にかかる人が減ること。それがゴール」
格好いいー!!!



彼が持論を語るシーンで
育てた鶏を潰す流れ作業の中に入って
鶏の首にナイフを入れながら話してるんだけど
先に見た処理工場の画と違って

・・・綺麗なの。

美しいと言えばいいのかな
見てて
全く嫌な感じがしない。



こんな人たちがいるなら
救いはある
消費者は選べるじゃない?
と思うけど・・・




ある家族が
ドライブスルーでハンバーガーを買っている
父親が運転する車内で
食事を済ます家族

食事はいつも
ファーストフードだという



食事を作る暇はない
お金もない
安くてお腹がいっぱいになるからファーストフード
スーパーには行くが
値踏みをしては棚に戻す
父親が言う
 1ドルあればハンバーガーが買える
 ブロッコリーは1ドルで買えない



母親は
糖尿の夫が目を悪くしないかと心配してる
糖尿、肥満・・・それぞれお互いの体を心配しているのに
家でごはんをつくって
食べることができない




ハンバーガーでお腹いっぱいには見えないのは
アメリカンサイズを知らないから?
にしても
・・・やっぱり見えない
満足してるように見えないのか




スーパーに並ぶ野菜たちも
大規模農業でつくられ
安い筈なのに
それでも買えない



糖尿の薬で稼ぎが飛ぶ
と嘆いていた
負のスパイラルの中でもがいてる
暗い鶏舎に押し込められる鶏と
何も変わらないんじゃないかと思ってしまう




並んでいる食品は
ほとんどが元を辿ると
 コーン(飼料)と大豆(遺伝子組替え)
に行き着くのだという



家畜はコーン(飼料)
他の加工食品は大豆
ここにも大企業(種子メーカー)がいる



自ら開発した遺伝子組替え大豆の種を守ろうとするのはまぁ解るが
非契約農家の畑に種が飛んだだけで
違反者扱いって・・・



農家や消費者が食品会社を批判できないって、どういうことなんだろう?
風評被害があれば
企業が農家や消費者を訴えるのがアメリカで
風評被害があっても
農家や消費者は企業を訴えられないのが日本なのか・・・



黙って選べ
ということか
ならば、見極めなきゃいけないよね




オーガニック食品を並べ始めたスーパー
消費者に選択肢が増えるのはいいことだ
だけど原材料はどれだけ開示されてるんだろう
そして値段は?



映画は
最後に下記のメッセージを伝えて終わる



食の安全のために私たちができること
 ○ 労働者や動物に優しい、環境を大事にする企業から買う
 ○ スーパーに行ったら旬のものを買う
 ○ 有機食品を買う
 ○ ラベルを読んで成分を知る
 ○ 地産食品を買う
 ○ 農家の直販で買う
 ○ 家庭菜園を楽しむ(たとえ小さくても)
 ○ 家族みんなで料理を作り、家族そろって食べる


 システムを変えるチャンスが1日に3回ある

 世界は変えられる
 ひと口ずつ

 変革を心から求めよう





・・・その昔
家の裏には小さな畑があって
歩いて数分の所から
祖母が毎朝通って来ていた
畑仕事を終えて帰る前に
茶の間に顔を出すのが常で
私の顔を見ると
採れたばかりの野菜を自慢気に見せてくれた



私の中の
農家のイメージ
そこには
概念のトマトなどなく
太陽の陽を浴びて
赤く熟れた本物のトマトがあった


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ワリス・ディリー
という名前は知っていた

有名なモデルだってことも
自叙伝が出た時にも
話題になったことを覚えてる

そのくせ
自叙伝を
手に取ることはなかったんだけど。





ソマリアでの少女時代からすぐに
ロンドンでのホームレス生活に話が移ってしまうので
最初は
あれっ?サクセスストーリーな映画なの?
と勘違いしそうになった。






彼女が酷い痛みに襲われ
友達に連れられ病院へ行った時

白人の医師は手術を勧めるが

それを通訳する病院のスタッフは
祖国を両親を裏切る気かと
彼女を「恥さらし」と罵倒する・・・





きっと
それについて
口にすることすら
タブーとされてきたのだろう。

彼女の人生で何度も
突きつけられる現実だ。

女性器切除(FGM:female genital mutilation)
という古い慣習に

身体だけでなく
心も傷つけられていた。





成功した彼女は
告白する

自分も被害者だと。

そしてニューヨーク国連本部で演台に立つ。

3000年も続いているという残酷な慣習
小さい頃
「女にはなりたくなかった」
という正直な気持ち。

そして今は
「女になりたい」
という素直な告白。





エンドロールは
クレジットがすべて流れた後もずっと
流れ続けた。

真っ黒なスクリーンは
今も
1日6000人が
この慣習によって傷つけられているという
深い闇を映し出しているようで
動けなかった。





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N.Y.マンハッタン
郵便局に勤めるハーブ
図書館の司書ドロシー


結婚して30年、小さなアパートは
彼と彼女の目に留まった
ミニマム・コンセプチュアルアートでいっぱいになった。





アートは観に出掛けていくもので
手元に置いておくものじゃない。私にとっては。
ってことは、ある程度評価されたもの
・・・コレクターなり画廊なりメディアなりの目を通したものにしか
お目にかかれないということになる。




確かに
己の眼しか信じないというその審美眼で
誰よりも先に見出だす喜びがあるんだろうね。




だけどね・・・
コレクション癖というものを持ち合わせていない私には
この二人の情熱は正直理解できない。
そのくせ
二人を観てて楽しくて仕方ないのは
やたらハッピーに見えるからで




いいなぁ~
とむやみに羨ましがってしまう。





出会った頃はコレクターよりもアーティストだったという二人
寸暇を惜しんでN.Y中のギャラリーへ出掛けていく姿は
まさしく“アートの森を散歩”しているようだ。


気になる作品に出逢うと
アーティストと友人になる
コレクションは一点限りではなく
時系列・作家・作風の変遷までわかるような目線を帯びていく。


有名になった二人のもとへ寄贈の依頼が舞い込む。
N.Y.ナショナルギャラリーが
調査の為運び出した二人のコレクションはその量
引っ越し用トラック5台分!
・・・ってアメリカンサイズですからね、トレーラー5台ですよ(笑)
(何故か映画「激突!」が頭に浮かんだ・笑)



エンドロールの後まで、終始ニヤけっぱなしで観られる映画も珍しいだろう。
唯一、クリスト&ジャンヌ・クロードが出てきて
そこだけ泣きそうになった。


セントラルパークの「The Gate」
あの場所に二人もいたんだと思ったらうるうる来て。
「わかるかしら
すべてが現実だから美しいのよ」

・・・はためいちゃうよサフラン色。



二人が集めたすべて
N.Yアートシーンの30年は
1000点余りがナショナルギャラリーへ
そして50点ずつアメリカ各50都市へ。



よく
○○コレクション展
とかお目当ての企画展のついでに覗いてみたりするけれど
正直楽しめた記憶がないんだけどね。

自分たちのお給料で買える値段であること
1LDKのアパートに収まるサイズであること


こんなわかりやすいコレクション展なら
楽しめそう!