「地球交響曲第二番」で知った、佐藤初女さんの本。
佐藤初女さんといえば、若い頃に大病をし医学では為す術がなかった自らの体を食べることと食べ物の力を感じきることで治してしまった方だ。
そして、岩木山の麓「森のイスキア」で沢山の悩める人に出会ってきた。
こころが詰まっていると食べられない
訪ねてくる人たちが自分の名前すら言えないくらい行き詰まっていても、ただ受け入れ、おいしいご飯を共にする・・・
レシピ本というと写真いっぱいで手順が書いてあったりするけど、この本は違う。
全部で18の料理が紹介されているが、分量すら書いてない。初女さんの話し言葉で綴られている。
お料理は、レシピの数字を見てつくるものではありません。食材をよく見て、手で触り、においをかぎながら、五感を使ってつくるものです。
よく見ること
同じ大きさ、同じ味に
透き通る瞬間
休ませておく時間
皿を使う落としぶた
舌を使うこと
・・・レシピ本というより、初女さんが気をつけているポイント本だね。
面白いのは
ほうれん草が気の毒な感じがしました
お米がなんだか痛々しい感じがします
「お米が呼吸できるように、そっとにぎってください」
・・・完全に生き物扱いなのね。
台所はいのちとふれあう身近な場所
という通りに。
食べることはいのちと直結だ。
料理本のようだけど、お話はとても、深い。ひとつひとつのお話がすべてつながっていて、紹介されている料理のどれも、作ってみたくなる。
分量がわからない時点で途方に暮れるくせに(笑)
タイトルには
おむすびに祈りをこめて
という言葉が添えられている。
たなごころで握る、海苔で全面を包んだまあるいおむすび。
講習会で、自分で握ったおむすびをタオルに包み
「おいしくなあれ」
と繰り返し言う子どもたちの話が印象的。
食べることの意味、自分のこころとからだを養ってあげるという視点。
とりあえずだしをとろう。あっ魚の焼き方はすぐ真似出来るな。
後はやっぱりおむすびかな。
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★料理
初女お母さんのおむすび
かぼちゃの煮物
ほうれん草のおひたし
いんげんの炒め物
いかの塩辛
ポテトサラダ
おから
煮豆
なすのみそ炒め
黒豆ご飯
りんごのコンポート
にんじんのピーナツ和え
じゃがいもと魚のあらの煮物
だしのとり方
蓮根の炒め物
もやしの炒め物
さばのみそ煮
しそ巻き
