「棟方志功展」ー 宮城県美術館 | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。




宮城県美術館へ行く。
「棟方志功展」




棟方志功、大好きだ。
作品になんともいえない暖かみを感じるしそれに、
なんといってもあの創作風景にヤラれた。



板にキスしそうなほど顔をくっつけて
一心不乱に突っ切るように彫り進むさまは、子供心にかなり強烈だった。

この一瞬でなければ
想いをカタチにできないとでもいうような。



入口に、満面の笑みをたたえた写真。
使っていた道具の数々。
著作の初版本『板極道』。
ぎゃぁー素敵。

これ見ただけでも来たかいがあるわ。



どれも、見ていると顔がニヤけてくる。
笑顔なくしては見れないのだ、棟方作品は。



相変わらず順路通りに見て歩けない赤い蛇であるが(苦笑)場内をなんども周回した。

板画作品は『~の柵』というのが多い。
本人の解説があった。
柵というのは四国の巡礼の方々が寺々を廻って納める廻札のことだそうだ。
『わたくしの願所に一ツ一ツ願かけの印札を納めていくということ、それがこの柵の本心なのです。(中略)一柵ずつ、一生の間、生涯の道標を一ツずつ置いていく。作品に念願をかけて柵を打っていく。この柵はどこまでも、どこまでも続いていくことでしょう。際々無限に。』


この言葉をもう一度読みたくて、思わず文庫板で売られていた「板極道」を買ってしまった。



珍しくグッズも買った。
華狩領という作品をあしらったバッグ。

  『弓を持たない 鉄砲を持たない 心で花を狩る』

という意味があるらしい。カッコ良過ぎ。



放っとくと閉館時間まで周回を続けそうなので(笑)
無理矢理?美術館を後にする。


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