「地球交響曲第二番」ー東京ウィメンズプラザ | ​ 観るチカラを、生きる糧に。 ー SCREEN(私設)研究所

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観る映画が、あなたの、わたしの、人生のヒントになる。
ここは、SCREEN(私設)研究所。

潜在数秘術×映画で
「観る」ことと心の関係を
映画を通して読み解いていきます。




今日のディジュリドゥは強かった。

「音入れ」で聴いたのと違って
ひとりになって、見ている方向が定まったかのように
強く、真っ直ぐ響いてきた。



演奏を終えて、しんと静まり返った時にはなぜか、涙が出てきた。



「第二番」は今回で二度目。
映画の中で
『今日と明日が同じなのは嫌い、生活すべてが祈り』

と語る初女さんは、本当に今に生きる人だ。
治らないかもしれない身体を、注射や薬の治療を捨て、食べ物のいのちを全身で感じる『いま』を感じ続けることで、治してしまった人。


『過去や未来よりも今この瞬間が大事だ』

と語るジャック・マイヨール。
家の塀の上に真っ直ぐ体を横たえて静かに眠る姿に、どうしても、自らの手で『いま』を断ち切った姿をダブらせてしまう。
・・・この世界での『いま』を断ち切っただけで、向こうでは続いているのかな。
いまを大事にしたからこそ、自分で選んだのかな。


『私は未来に対していたって楽観的』

というダライ・ラマ14世。
そんな風に言い切られると、なんだか嬉しい。


『E.Tを探すのは、自分が何者か知りたいから』

というフランク・ドレイク。
自分の家や町だけが世界の全てだった小さい頃、望遠鏡で星を見て、一気に『せかい』は全宇宙まで拡がってしまった。



上映後、Tokyo Pros.の青木さんは、実際に佐藤初女さんにお会いした時の話をしてくれた。
講演会で、いま会ったばかりの一人一人の手を包み小さく囁く祈りのような握手を

 『自分にも出来る、そういう気持ちに皆がなれたら』

と話していた。



青木さんの『握手』は、この上映会そのものなんじゃないかな
と思いながら聞いてた。


(Tokyo Pros 『地球交響曲』上映会 featuring KNOB)