世界の大事とやらを観に、
仏像好きのはなちゃんに化けて出掛けた。
(別に化けるこたないか・笑)
誘ってくれた友人が『こういう国宝ものは、オバちゃん達で混み合うよ~』と言うのでビビっていたが、
バスの中から既にギュウギュウ詰めだ。
怖れおののきつつ会場入り。
西暦が三桁ってところがスゴイよね、と、
よくわからない感心をしながら木彫の仏像群に見入る。
十一面観音かわいいな~。
しかしどれも壁を後ろに鎮座しているので、後ろ姿は拝めない。
・・・後ろ姿なんか、見るモンじゃないのかな。
一番の呼び物、鑑真和上坐像。
やはり人だかりだ。そのうるさ加減の向こうでただ黙し座り続けるその姿は、
静かだけど、とても、強い。
『ただ見ているだけで、心が満たされてくる。』
というコピーも頷ける。
・・・満たされてくる、というのはちょっと違うか。
心が静まる、というかな。
こういう気持ちが欲しくて、
信仰って生まれたんじゃないかと思えるくらいだ。
日本の地を踏んだ時には既に視力を失っていた両目。
彼には、日本という国はどんな風に映ったのだろう。