メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。
最初のお話はこちら ⇒ 「Winback 1」
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ヴィンッ!
瞬間、レーザーのパターンが変わる。
警報は?
・・・・・
鳴らない。
「やった!」
櫻井が握りしめていた拳を振り上げる。
「ふ~・・・。」
二宮も詰めていた息を吐く。
モニターの向こうでは相葉が手をブンブンと振っている。
「さすがですね。 最後のはだめかと思いましたよ。」
「いや、相葉君、ほんとにすごいよ。」
二人の賛辞に相葉がピースサインで答える。
マイクを外しているため、こちらの声は聞こえるが相葉の声は入ってこない。
「ははっ、ほんといつも元気だな。」
「でもまだ帰りが残ってますから、気を抜かないようにしてくださいよ。」
釘を刺す二宮に相葉がオーケーとでも言うように親指と人差し指で○を作る。
「じゃ、俺もそろそろ行くわ。
警備員の巡回だけ見ててくれ。」
「了解しました。」
櫻井がイヤモニを装着すると部屋を出ていく。
「よっ! さすがミラクル相葉ちゃん。」
通風口から顔を覗かせた大野が親指を立てる。
「あっ、大ちゃん。 ありがとう!」
「絵の周りにはセンサーはないみたいだけど、額が重いから気をつけろよ。」
「うん。」
相葉が『春の詩』の額を壁から外して床に置き、中の絵を取り出す。
2本のワイヤーで吊り下げられた贋作の絵をクリップから外し、
代わりに本物を挟む。
それを大野が慎重に通風口内へと引っ張り上げる。
「大丈夫?」
「ああ。 そっちはどうだ?」
贋作を広げて確かめた相葉が、
「うわぁ、すごい。 本物と見分けつかないじゃん。」
感嘆の声を上げる。
「そんなことないさ。 専門家が見たらすぐにバレる。」
「でも明日には梱包するんでしょ?
業者の人には絶対わかんないと思うな。」
「こっちもそれを狙ってるんだけどな。
オークション関係者がいないことを願うよ。
じゃあ、俺は行くぞ。帰りもうまくやれよ。」
「うん。そっちも気をつけて。」
「おう。」
大野が去った後、贋作の絵を額に納めて元の場所へと架ける。
「うん。いい感じ。」
少し離れて曲がっていないかを確かめると、そのまま壁際に座り込む。
大野が無事に第2セミナールームから脱出するまでここで待機することになっているのだ。
戻る際にセンサーに引っかかって警備員が駆けつけたとしても
本物の『春の詩』だけは死守するために。
一方、第2セミナールームの前の通路では、櫻井が手元の機器を使い
先ほど廊下にセットした装置を起動させていた。
そこから発する信号でセンサーを無効化できるのだ。
ピッ!
素早く第2セミナールームに入ると通風口のカバーを外して大野を待つ。
カタ・・・
かすかな音と共に近づいてきた小さな灯りに向かい、
櫻井も懐中電灯を照らして合図をする。
まず、ずいっと差し出されたのは図面ケースだ。
次いでリュックサック。 そして最後に大野が足から出てくると演台に飛び降りる。
「ふぅ・・・。」
「お疲れ様。」
大野の肩を叩いてねぎらうと、カバーを元通りにはめ、
縁台の上に落ちた埃を払って痕跡を消す。
「ニノ、絵の回収成功。」
『了解。』
≪つづく≫
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「最後の約束」でも大野さんって排気ダクトかなんかの中を進んでましたよね?
ラストにみんなで逃げる時も使うんだけど、なんか一番印象が強いんです。
遅ればせながら(なんですよね?)◎×部の相葉さんのダンス見ました。カッコよかった~。
もうね、存在感がすごい。中央から出てきた時、キャ~ッってなったもの。
「相葉さんがいると空間がギュッと締まる」ほんとにそうですね。
3年半ぶりにしっかり踊るところが見られて嬉しかったです。
「ブラックペアン」、来週は猫ちゃんだ。ワ~イ。
しかも、「ついに渡海が・・・」ってテロップ出てたけど、渡海先生登場?
二人揃っての、「邪魔」と「どける?」のコラボを聞きたい。
あるいはどっちかが手術が必要でどっちかが助けるみたいなのもいいな~。
佐伯教授もなんだか具合が悪そうだから、一緒に手術するとか?
いや~、妄想が広がる(笑)。