メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。
最初のお話はこちら ⇒ 「Winback 1」
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ビーッ!
「ん? 何だ?」
インターフォンを覗いた警備員が、
「あ~、君か。」
警備室の扉を開ける。
「お疲れ様です。コーヒーをお持ちしました。」
カートを押しながら入ってきた松本が、警備員と挨拶を交わす。
毎晩、このくらいの時間にコーヒーを届けることになっているのだ。
「こちらでいいですか?」
扉の近くにあるテーブルにポットとコーヒーカップを置く。
警備室の壁一面には十数個のモニターが設置されており、
展示室内やその周辺のカメラの映像がリアルタイムで映っている。
「ではここにサインを。」
近づいてきた一人がサインをする間も、もう一人はモニターから目を離さない。
「あの~、これ、俺が作った試作品なんですけど、
よければ食べて感想を聞かせてもらえませんか?」
松本が取り出したのはプチガトーを載せたトレイだ。
「へ~、うまそうだな。」
「こっちがタルトで、こっちがフルーツの・」
説明しながら皿へと取り分けると、それにつられてもう一人の警備員も首だけで振り返る。
「お前、どっちがいい? 俺はタルトかな。」
それぞれの皿を持ち上げて好みを尋ねている。
このままでは持ち場を離れそうにない。
「あと、チョコもあるんですけど・・・。」
そう言いながら小さな箱を開いて見せると、
中には様々な形のアソートチョコが綺麗に並べられていた。
「チョコ? 俺、大好物なんだよ。」
もう一人の警備員も椅子ごと寄ってくると、二人揃って箱の中を覗き込む。
「これは本格的だな。」
「え~っと、どれにしようかな~。」
その瞬間、全てのモニターが瞬きをするようにゆがむと一斉にブラックアウト。
が、すぐに前と同じような画像へと戻る。
二宮が監視カメラの映像をループ画像に切り替えたのだ。
それを警備員の肩越しに確かめた松本が、
「そんなにお好きなら全部食べてみてください。」
と、箱ごとテーブルに置く。
「えっ? いいのか?」
相好を崩した警備員が一つをつまんで口に入れる。
「うん。 うまい! なんか高級な味がする。」
「こっちのケーキもすごく美味しいよ。
船なんか乗ってないで店を出せばいいのに。」
「そしたら来てくれますか?」
「行く行く。」
「またぁ、調子いいんだから。」
「はははっ・・・」
「じゃあ後で片付けに来ますので。
いつも通りカートは外に置かせてもらっていいですか?」
「ああ、いいよ。 これ、ありがとうな。」
「いいえ。 失礼します。」
カートを押して通路へと出ると、カメラの死角に移動させたところで
ステンレスボックスの扉を開ける。
「ふぅ~、窮屈だった~。」
中から出てきた相葉が首をコキコキと鳴らす。
「終わったらまたここに入ってて。
すぐに回収に来るから。」
「うまくいけばね。」
「大丈夫。 きっとうまくいくさ。」
二人でトンっとこぶしを合わせる。
≪つづく≫
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「よにの」、大人になってきたアイドルの血液検査。
点数で競い合うのってすごくよくわかる(笑)。
4人がワチャっとしてる間待っててくれる先生も優しい。
是非身体には気をつけて元気に活動して欲しいです。
って言ってるそばから、この暑い中に朝から日をまたぐまで撮影しているニノさん。
溶けないでね~。
「ブラックペアン」今回は世良先生だけのオペ。ほんとに頼もしくなりましたね。
そしてとうとう「邪魔です」。 くぅ~っ! 渡海先生のセリフも似合うようになった。
「ベイスト」で、ドラマで使っているクラッシックを選曲してるという話をしてて、
すごく大変な作業だろうなと思いました。
著作権のない芸術品という共通点を見い出したってことにも驚きました。すごく深い。
しかも台本とアドリブがかなり入り交じっているらしくて、それが採用されてるってところが
さすがニノさん。