メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。
最初のお話はこちら ⇒ 「マジカルストーム 1」
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そこからの行程はとてもスムーズだった。
出現するモンスターのほとんどをアトムが一匹でやっつけてくれたからだ。
通常の山犬とは段違いの強さで、やはり単に大きくなっただけではなく
能力的にも成長したことがわかる。
俺たちはHPもMPも温存したまま(もしあればだが)、
もう日も沈もうとする頃にやっと町にたどり着いた。
「着いた~!」
相葉さんが両手を突き上げる。
「これで宿屋に泊まれるね?」
「・・・うん。」
「ん? どうしたの?」
「実は、お金がちょっと心配なんだよね。」
「お金? 泊まるのにお金が必要なの?」
「何にでもお金はいるよ。
泊まるにもアイテムを購入するにも。」
「へ~、そうなんだ。」
宿代はいくらだろうか。
このゲームでは無料の町もあればとても高額な町もある。
特別なクエストに関係のある町は、装備を調えたり体力を回復したりする必要があるために物価が高い傾向があるのだ。
ウエストポーチの中からコインの入った革袋を取り出す。
「それがお金?」
「うん。」
手のひらにざらっと開けて金額を確かめる。
コインの表示は100、50、20、10、1の4種類。
ゲームでは合計金額での表示だから、コインに種類があるとは思わなかった。
全部で1,000Gとちょっと。
通常ならば宿代は一人20Gくらいのはずだから、これだけあれば十分だ。
「あっ、俺も持ってた。」
自分のウエストポーチを覗いた相葉さんが、嬉しそうに革袋を取り出す。
が、「え? これだけ?」
入ってたコインは50Gだけだった。
今までのストックがないのだから当然と言えば当然だ。
「大丈夫。これでなんとかなるから。」
「じゃあ早く何か食べようよ。
俺、もう腹ぺこ。」
「俺も。」
「ウォンッ!」
俺もとでも言うようにアトムが一声吠える。
「いやいや、町の中にアトムは連れて行けないよ。」
モンスターを連れて町に入ったら大騒ぎになる。
「そう・・だよね。
ごめんね。 一緒には行けないんだ。」
アトムの前にしゃがみこみ、視線を合わせて言い聞かせる。
「クゥ~ン。」
「も~、そんな目で見ないでよ。」
両手をアトムの首に回して抱きつく。
なんか感動の別れみたいになってるけど、
ほんの2時間くらい前に知り合ったばかりなんですけど。
≪To be continued≫
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一日遅れちゃったけど、デビュー記念日おめでとうございます。
5人でお祝いしたなんて話が聞けると嬉しいな。
「夜会」、すごく楽しかった~。
アドリブであそこまでのやりとりできるってすごいですよね。
そして翔さんは愛してる担当じゃなくて、調子を聞く担当ね(笑)。
焼き肉もめっちゃ美味しそうだったな~。