夢見の部屋 ⑦ | ~ 嵐気に包まれて ~

~ 嵐気に包まれて ~

嵐さんのメンバーのお名前や雰囲気をお借りした読み物です。
腐的描写や暴力的シーンがあります。
気を付けてご訪問ください。
山、大宮、櫻葉、モデルズ、にのあい等、様々なCPのお話がありますので
お気に入りのCPでお楽しみください。

メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。

 

最初のお話はこちら ⇒ 「夢見の部屋①」

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

 

突然、パパとママのところに帰れるって言われた。

 

「えっ? 病気は?」

 

「治ったんだよ。

 もう外に出てもいいんだ。」

 

「ほんと!?」

 

 

病気が治ったの?

特に治療もしてないし、身体の調子も変わったことはないけど・・・。

でもパパとママのところに帰れるのはすごく嬉しい。

 

 

 

松本先生が車で送ってくれたのは、前に住んでいたのとは違う家。

少し大きいし、新しくてきれい。

 

「ここが僕の家?」

 

「そうだよ。」

 

お引越ししたのかな。

 

 

 

「智、ここでお別れだ。」

 

「えっ?」

 

 

・・・そうだよね。

 

パパとママの所に帰るってことは、

先生とはお別れしなくちゃいけないんだよね。

 

哀しくて涙が出て来た。

 

「ふぇ・・えっ・・また会えるよね?」

 

「ああ・・・会えるよ。」

 

「うぇ~ん・・先生・・・。」

 

「ははっ、智は泣き虫だな。」

 

先生は僕を抱きしめて、背中を優しくさすってくれた。

いつもこの手に慰められてきた。

 

 

 

「智・・・。今まですまなかったな。」

 

「うっく・・えっ?」

 

なんで謝るの?

 

 

「ほんとに・・ごめん・・・。」

 

先生の手にぎゅっと力がこもる。

 

 

「せん・・せい?」

 

先生も泣いてる?

どうして? 

 

先生も僕と別れるのが哀しいのかな。

だったら嬉しいな。

 

 

 

「ほら、もう行きなさい。

 パパとママが待ってるぞ。」

 

先生が僕の涙を拭ってくれる。

温かな手。

 

「・・・うん。 ぐすっ・・・。」

 

「元気でな。」

 

 

最後に先生がとんっと背中を押してくれて、

僕は一人でうちへと向かった。

 

 

 

玄関を開けてくれたパパは、今にも泣きそうな顔で笑ってて、

その後ろには知らない女の人と、僕より小さな女の子と男の子がいた。

 

「智! お帰り!」

 

「パパ~!」

 

パパに抱きついてわんわん泣いた。

 

「元気だったか?」

 

「うん・・ひっく・・。」

 

「ははっ、大きくなったな~。」

 

 

 

「パパ、あの・・・ママとお姉ちゃんは?」

 

「ああ・・・。 パパとママは別れたんだ。

 わかるか? 離婚したんだよ。」

 

「離婚?」

 

「彼女が新しいママだよ。

   そしてお前の妹と弟だ。」

 

「智くん。よろしくね。

さあ上がって。ご飯にしましょうね。」

 

新しいママは笑顔で僕を家に迎え入れてくれたけど、 

妹と弟だっていう子達は口をへの字にして僕のことを睨んでた。

≪つづく≫

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

だめだ~。久しぶりに文字数制限で入らない。仕方ないので2つに分けて、続きは明日にします。

暗い場面はさっさとすませたかったんだけど・・・。

そして例によって主役の画像が出せないっていうね(笑)。年齢が若すぎちゃう。

 

インスタにアップされた2001年のほっそい身体(笑)。ほんとに華奢。

これって一年ごとのを出してくれるんでしょうか。