夢見の部屋 ⑥ | ~ 嵐気に包まれて ~

~ 嵐気に包まれて ~

嵐さんのメンバーのお名前や雰囲気をお借りした読み物です。
腐的描写や暴力的シーンがあります。
気を付けてご訪問ください。
山、大宮、櫻葉、モデルズ、にのあい等、様々なCPのお話がありますので
お気に入りのCPでお楽しみください。

メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。

 

最初のお話はこちら ⇒ 「夢見の部屋①」

 

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一人でぶつぶつ言っては一生懸命話しかけてくる。

 

夢で見た子と同じだったからびっくりしちゃって

言葉が出なかっただけなんだ。

それに同じ年頃の子と話すのもすごく久しぶりだったから。

 

 

「名前なんていうの?」

 

「僕は智。」

 

「智くんか~。よろしくね。」

 

「うん。こちらこそ。」

 

 

「初めて会ったけど、最近来たの?」

 

「ううん。もうずいぶん前だよ。」

 

「あれ? なんで会わなかったんだろう。

 この研究所にいるんだよね。」

 

「うん。この建物。」

 

「へ~、ここにもいるんだ。」

 

「ここにもって?」

 

「俺はあっち。」

 

翔くんが指さしたのは3階建ての大きな建物。

同じような形のが3つ並んで建っていて、ちょっとアパートみたいな感じ。

 

 

 

「あそこには人がたくさんいるの?」

 

「え~っと、2つは研究室だから研究員の人がたくさんいるよ。

俺達訓練生は一番向こうのに住んでる。」

 

「訓練生?」

 

「下は7歳から上は14歳まで、今は15人かな。」

 

「そんなに?」

 

「うん。そっちは?」

 

「こっちは・・・僕一人。」

 

「えっ? 一人? ここに一人でいるの?」

 

「うん。」

 

 

「寂しくない?」

 

「寂しいけど、病気だから仕方ないの。」

 

「病気なの? 何の?」

 

「よくわかんない。」

 

「ふ~ん、すごく元気そうだけど。」

 

不思議そうに首を傾げる。

 

「だから外に出たのも初めてなんだ。」

 

「えっ? うそ!」

 

翔くんが目をまん丸くして驚く。

 

「ふふっ、ほんと。

翔くんは? よく温室に来るの?」

 

「ううん。たまたま通りかかったら智くんが見えたから。

俺、訓練をさぼって遊びにいくとこだったんだ。」

 

「さ、さぼって?」

 

そんなことしても大丈夫なのかな。

 

「だってさ。ただ走るのなんてつまんないでしょ?

 球技とかならまだいいんだけどさ。」

 

「球技ってバスケットとかテニスとか?」

 

「そう。俺はサッカーが好きなんだけどね。

 智くんは何が好き?」

 

「僕? 僕はどれもやったことがないんだ。」

 

「あっ、そっか・・・、ごめん。」

 

「ううん。」

 

 

 

翔くんは自由に外に出て何でもできるんだ。

なんだか羨ましい。

 

「智くん?」

 

翔くんが俯いた僕の顔を心配そうに覗き込む。

 

「あ、ごめん。なんでもないよ。」

 

 

 

「じゃあ、初めての冒険の旅に行こうか。」

 

「冒険?」

 

「そう。裏の林に小川があるんだ。

 一緒に行ってみない?」

 

「えっ? でも・・・。」

 

「いいじゃん。行こうよ。」

 

一緒に温室を出て、裏側へと回り込む。

 

 

 

「ここから行くんだ。」

 

翔くんが木々のちょっとした隙間に足を踏み入れる。

 

「ここ・・から?」

 

林の中は暗くて、なんだか怖い。

 

 

「大丈夫だよ。ほら。」

 

翔くんが僕に向かって手を差し伸べてくる。

 

「あ・・・。」

 

 

これ・・・。

 

何度も夢で見た光景だ。

 

夢の中ではどうしてもこの手を取れなかった。

 

この手を取ったら何かが変わるのかな。

それとももしかしたらこれも夢で、一瞬で消えちゃったりするのかな。

 

 

 

「どうしたの?」

 

「・・・ううん。なんでもない。」

 

夢でもなんでもいいや。

この手を取って先に進んでみよう。

 

 

そう決心して翔くんの方へと手を伸ばした時、

「智? どこ?」

遠くから僕を呼ぶ声がした。

 

「あっ、やっべぇ。

こっちには入っちゃいけないって言われてるんだ。

怒られちゃう。」

 

翔くんが肩をすくめて舌を出す。

 

 

 

「智?」

 

先生の声が近づいて来る。

 

 

「じゃ、小川はまた今度ね。」

 

「あ・・また、また来てくれる?」

 

「うん。また来るよ。」

 

にっこりと笑うと、バイバイっと手を振って走って行ってしまった。

 

 

 

「バイ・・バイ・・・。」

 

もっとお話ししたかったな。

やっと会えたのに、僕、何も聞けなかった。

 

いつからいるのかな。

翔くんも僕と同じように夢を見るのかな。

≪つづく≫

 

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ダブルダッチ、みんな結構必死でしたね。相葉さんとかすごい飛びあがってる(笑)。

リスみたいな顔で食べてる潤くんをみんな不思議がってる時に、「問題です。問題ですよ。」って

言ってるニノさん。ほんとにすごい。潤くんの考えてることがわかった?

それともそれ聞いて潤くんが咄嗟に変えた?

鍋食べて汗だくの翔さん、「今、試合中」 (笑)。