メンバーのお名前や雰囲気をお借りしたお話です。
最初のお話はこちら ⇒ 「夢見の部屋①」
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「翔! どこ行くんだよ。」
「ちょっと抜けるわ。」
「えっ? 抜けるって・・おい!」
ランニングしている集団から抜け出し、建物の陰に身を潜める。
グランド100周なんてかったるいことやってられないって。
ほんと、毎日、勉強と訓練ばっかでつまんない。
だいたいこんなの何の役に立つんだろう。
しかも他の子達は、なんていうかエリート意識っていうの?
自分は特別だみたいな感じで付き合いづらいったらない。
中には勝手にライバル視して、訓練中に足を引っ張ろうとするやつもいる。
俺はそんなのどうでもいいんだ。
別に一番になって先生に褒められたって、嬉しくもなんともない。
こんな所いたくないんだけど他に行くとこないし、
今は我慢するしかない。
でも、大人になったら絶対外に出ていくんだ。
先生たちがダメって言ったって全然怖くない。
誰も俺を止めることなんてできない。
だって俺は自由に飛べるんだから。
入ってはいけないときつく言われているエリアに忍び込む。
俺達がいる建物の裏側の方。
広い芝生の庭と温室があって、その先の林には小川が流れてる。
小さな魚やカニがいて、時々野ウサギや野生の鹿が水を飲みに来る。
俺だけの秘密の場所。
訓練の途中に抜け出してそこに行くのが俺のささやかな楽しみだ。
いつものようにドーム型の温室の横を通り過ぎようとして、
中に人がいるのに気が付いた。
ここには庭師のおじさんと理科の先生しか来ないはずだけど、
シルエットからするとどうやら子供みたいだ。
ガラスに貼り付いて中を覗いてみる。
もうすぐ冬なのに温室の中には色とりどりの花が咲いていて、
その真ん中へんに・・・ん? 誰だろう。
すごくきれいな子。
女の子? いや・・服装からすると男の子だよな。
こんな子、いたっけ。
なんで今まで気づかなかったんだろう。
いや、食堂でも会ったことがないから、
つい最近来た子なのかもしれない。
温室のドアを開けて中へと入る。
もわっと暖かくて、植物特有の湿った匂いがする。
通路を歩いてそっと近づいていく。
男の子は、目を閉じてブルーのバラの匂いを嗅いでるみたい。
俺には気づかない。
「こんにちは。」
声をかけるとびくっと顔を上げた。
「君は誰?」
「・・・。」
ものすごく驚いたように見開いた瞳。
ちょっと目じりが下がってて、可愛い。
ふふっ、口も開いちゃってる。
鼻の頭には・・・何? 花の花粉?
黄色い粉がついてる。
「それ、ついてるよ。」
手を伸ばすと、びっくりしたように後ずさりする。
あっ、驚かしちゃったかな。
言葉がわからないのかも。
もしかして外人?
「Hi ! May I ask your name ?」
「・・・。」
「あ、そっか。英語とは限らないか。
でも俺、他の言葉知らないんだよな。」
第二外国語の授業は来年からって言われてる。
「え~っと、な・ま・え、は?」
「・・・。」
男の子は固まったままだ。
だめか~。
「俺は翔っていうんだ。」
人差し指で自分を差してゆっくりと言う。
「しょ・・う?」
わかってくれた!
「そう! 翔!」
「どんな字?」
「えっ!?」
今度は俺が絶句する。
「言葉、わかるの?」
「えっ? う、うん。」
「な~んだ。
全然反応ないからてっきり外人だと思っちゃった。」
「あ・・ごめん。 ちょっとびっくりしちゃって。」
「こっちこそ、突然声かけちゃってごめんね」
「ううん。」
首を振るとにっこりと笑った。
超絶かわいいじゃん。
≪つづく≫
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昨日は遅い時間にすみませんでした。
え?怪我?ってびっくりしちゃって。ここで呟けばどなたかご存知かなと。
この場所、ほとんどグーグル並みの情報量だと思っております(笑)。
どうやら今回のじゃなくて、前回の札幌の時の写真だったみたいですね。
大変お騒がせして申し訳ありませんでした。m(_ _)m
因みに、札幌は無事に済んだみたいですね。変な団扇とかもなかったらしく、ほっとしました。
やっぱりあの話はしなかったとか。完全に分けてくるだろうなとは思ってました。
メッセいただいた方にはお返事しましたが、私の考えはあれ以上でもあれ以下でもありません。
こういうことに関しては正解はないです。人それぞれ。感じ方も捉え方も違って当然。
だからその人の考え方に他の人がとやかく言うべきではないし、言う必要もないと思ってます。
多分一番気持ちが落ち着くのは、自分と同じ考えの人と話すなり、そういうSNSを読むなりすること。
女性は共感を求める生き物ですから(笑)。
この場所だってそう。私が、山~、にのあい~(*´艸`*) って叫んでいるのを、気持ち悪いって
思う人たちもたくさんいるんです。だから共感してくれるこの場所でしか叫べない。
ってことで、この話はおしまい。
まだ、VSは観れてないんです。 萌えどころ、多かった?
みなさんと共感したくて、また出てきちゃうかも(笑)。