ママたちへのメール(12・13) | とりあえず

今日になり水道水の検査結果が乳児の基準値内だったと聞き、家族の食を預かる身としては緊張感がまったく違います。大きな子どもしかいない家でもこうなのですから、小さな乳幼児のいるお母さんたちは本当に心配で眠れなかったのではないかと思います。


さて、昨日のニュースを受けて、水に関するQ&Aをまとめてくださったいつものメールを転送してもらいました。発信者のママの頭では、昨日の夕方のママたちへのメール(11)が12号として整理されている模様で12番が抜けてしまっていますので、今回は12・13ということでご覧ください。また、下記は、今日発表されたニュースの前に書かれたものです。



●13通目● 3月24日6時00分送信


昨日の金町浄水場(葛飾区)で放射性ヨウ素131乳児向けの飲用基準(100ベクレル/kg)の約2倍に当たる210ベクレル/kgの数値が観測されたニュースは、大きなニュースでした。


3月23日の夕方に●12通目●の速報的なメールは出しましたが、今回も引き続きそのニュースです。私もすべてわかっているわけではないので、疑問点は疑問点として記していますがご了解ください。疑問点は解消され次第、また報告します!


というわけで、今日は、ちょっと他の内容は置いておいて、水道水問題についてすでにお知らせしている情報も含めながらQ&A形式で書きまぁ~す。順不同のQ&Aですが、ご了解を。

前提となる知識を読まれた上でQ&Aにお進みくださいね。

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・被曝に関する知見は、原爆等の被爆者により胎児を含む多くのデータにより積まれている。


・人体になんらかの影響(それが即死に繋がるのではなく、一時的に白血球の減少がみられる等)は500ミリシーベルト(mSv)である。ちなみに、吐き気などの自覚症状がでるのは1000mSvである。


・その500mSvという値がある上で、100mSvまでは全く影響がないとして1つの基準としている。

・国際放射線防護委員会(通称:ICRP)は、1990年に “実効線量限度を勧告した。具体的には、職業被曝をする者は、5年間の平均が20mSv/年かつ 50mSv/年。 職業被曝をしない者は、1mSv/年という値内の被曝に収めるようにという内容である。ただし、職業により値を決めていることからもわかるようにこれらは管理の上で重要と考える数値として示しただけであり、この数値を越えたからといって不安全になるものではなく、よってどこかが個人の行為(飛行機に乗る、医療によっての被曝)などを含めた個個人の被曝を管理しているわけではなく、この勧告に準拠して、世界各国の放射線防護に関連する種々の規制が成り立っているというものである。


・食品衛生法に基づく食品や水の暫定基準は、○ベクレルの△△を平均的な1日の摂取量に基づき1年間飲み続けた場合1mSv/年の被曝をするという基準で定められている。
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Q. 飲んだらすぐに影響があるの?
A.今の水を1年摂取し続けたら1mSvの値の被曝をしますよというのが基準なので、今すぐどうこうということはまったくありません。
 尚、乳児以外の暫定基準は300mSvで、現在観測された値は210なので、乳児以外は今の水を1年摂取し続けても1mSvには満たないことになります。


Q.基準が対象にしている乳児って何歳?
A.1歳未満です。


Q.なんで乳児とそれ以外で基準が違うの?
A.私も正確にはわかりません。ただ、ここでいう乳児は1歳未満ということなので、一般食を食べない=母乳や粉ミルクが主体の食事をしていることから、100ベクレル以上の牛乳などを乳児用の粉ミルクや飲用に使わないとしている基準を乳児にのみあてはめたのかなと推測しています。


Q.母乳は?
A.現在の値は、水道水を摂取したお母さんの母乳を飲んだ乳児に与える影響ありません。ただ、母体へのストレスはよくないので、心配な方はミネラルウォーターなどに切り替えられるといいかと思います(あくまでストレス・・・という意味です)。


Q.粉ミルクは?
A.粉ミルクはミネラルが豊富なので、それをミネラルウォーターで作ると、下痢になると思います。ってこちらについてはまったくの素人で、母親学級で得た知識もうろおぼえなのですが。
 できるだけ軟水のミネラルウォーターを使用するのがいいと思います。


Q.「水道水摂取を控える」って具体的にはどういうこと?
A.飲料のみならず結果として口に入るもの、すなわち料理に使うものすべてです。内部被ばくにつながるかどうかということなのですが、簡単に言えば「胃に入れるか否か」ってことです。
 つまり、裏をかえせば、乳児を含め、お風呂や歯磨き、洗濯、哺乳瓶を含む食器洗いなどは“控える”の対象外です。


Q.沸騰させると効果ありますか?
A.ありません。


Q.浄水器は効果ある?
A.そもそも浄水場とは浄水する場所なのですが、放射性物質の除去は想定していないので、浄水場では×です。
 今回、210ベクレルが観測された金町浄水場はオゾンガスで汚れを分解し、活性炭で有機物などを吸着するというかなり高度な技術で処理をしているようですが、それでも除去できる放射性物質はいちぶのみのようです。友人から○○の浄水器なだだいじょうという情報は断片的には届いているのですが、確認できていないので、ここでは記載を控えておきます(情報くださった方、ごめんなさい!)。


Q.バケツに汲み置きしておいて上澄みだけ使ったりは効果ありますか?
A. 8日経てば、汲んでいた水のヨウ素181の量は半分になります。ただ、水道水を8日汲み溜めした場合の安全性は、私はわかりません。煮沸すればだいじょうぶという情報はいただきましたが、それがどのようなデータに基づいているかはわからないので。参考まで。


Q.そもそもでヨウ素131の特徴を教えてください。
A.ヨウ素131は、放射線(β線)出しながら、放射線を出さないキセノンに変わっていく性格があります。
 放射線の量はヨウ素の量に比例するので、ヨウ素がキセノンになった分だけ放射線の量も減ります。その減り方のスピードは、8日で半分です。8日で半分、16日ではさらに半分・・・となるので、時間がたつとほぼゼロになります。尚、23日の夕方の情報で、こうした減り方は汲んだ水でも体内でも同じと書きましたが、体内に取り込んだものは、新陳代謝での体外に排泄があるので、7.1日、あるいは5.1日といったデータがあるそうです。
 ※ちなみに、このように放射線が半分になる期間が「半減期」です。


Q.体内に入ったヨウ素等放射性物質は、ずっと体内にあるのですか?
A.取り込まれた放射性物質は、自然に排出されます。


Q.ヨウ素131は甲状腺癌になると聞きましたが。
A.前項に、放射性物質は、自然に排出されると書きましたが、ヨウ素131:甲状腺、セシウム137:筋肉といったように、いくつか の放射性物質は、体内の特定の臓器に長期間滞留することがわかっているため、これらの放射性物質については、半減期や長期間滞留するか等の各放射性物質の特徴も考慮して安全かの判断がなされています。ヨウ素131を1つ取り込んだからといって甲状腺癌になるわけではないので安心ください。


Q.今後何を気をつければいいですか?
A.23日に観測されたデータは、雨の影響による一時的なものによるものではないかと私は考えています。
 今後の観測データにご注意ください。
 また、昨日の発表では、水道局は「どう水源に影響したかは分かりかねる」とのことだったので、個人的にはそちらの調査結果も興味をもっています。


Q.とどのつまり、どういうこと?
A.現時点は、1歳未満のお子さんの調乳や離乳食作りに軟水のミネラルウォーターがあるようでしたら切り替えてくださいという状況です。それ以外については、個個人の判断になりますが、科学的には対応の必要はありません。


Q.とっても不安なのですが、お店にはミネラルウォーターがもうありません
A.どうぞ冷静になってください。でも、気になるのであれば・・・、たとえば茶でご飯を炊いてみてもいいかもしれません(いわゆる茶飯)。氷もまだあるようでしたら、とかせば水です。


Q.今後数値があがったらどうすればいいですか?
A.その数値が一時的なのか長期的なのかによって対応が異なります。1本、あるいはそれが少々長い期間であってもある特定の期間(1週間等)たばこを吸ったからといって即癌になるわけではないように、過敏に反応せず、冷静に数値をみてください。


以上