すばらしい国 | とりあえず

このような巨大災害があっても、安心して暮らせる国、日本、それを実感した日々です。


大地震の起きたその日、首都圏のほとんどの交通機関が停止し大勢の帰宅困難者が駅にいました、それが原因で二次災害になるということにはなりませんでした。まずは日本人のモラルの高さが再認識されます。

また、バスなどは増便対応して公共交通機関としての使命を懸命に全うしていました。コンビニ等を筆頭に、多くの商店が営業を続けていたおかげで、気持ちの上でとても安心感がありました。


被災地の役所の方や消防団の方々、そして自衛隊、警察、病院等々数え上げればきりのない職業の方が使命を全うしてくれています。身近なところでも小学校の先生など、個人としておかれる状況は私となんら変わるものではありませんので、その献身ぶりには本当に頭が下がりますしもちろん感謝の気持ちでいっぱいです。


民間企業である公共サービス業でも同じです。当然のようにそれぞれの使命を全うしていました。地震の翌日には拠点の点検なのでしょうか、朝から作業服の方を多く見かけました。そして、営業している商店を支える物流や食品、日用品等の製造業…それこそ自社工場で被災したところがあると思われますが、やはり使命を貫いています。


小さなところでは、マンションの管理人さんも前日も定時まで残られて徒歩で4時間かけて帰宅されたにもかかわらず、会社の指導で土曜日も出勤してこられていました。災害時こそ管理会社が必要とされるという使命なのでしょう。確かにその通りで、共同住宅ではだれもチェックすることができない部分がたくさんあります。土曜のうちに屋上を含め建物全体の共用部分をチェックし報告していただけることは、本当にありがたい限りです。その際、無報酬の理事会役員の方も同行してチェックしてくださっていました。我が家も昨年まで何年間か理事会役員をしていたのでよく知っている方ですが、上層階にお住まいのため揺れもひどかった様子でご自宅の片づけもたいへんだったそうです。


また、昨日記事にしたトヨタの例 のように操業停止をすることにより、リーダーたる範を示したところもありました。最大の被災者でありながら電力供給の問題や発電所の問題で加害者にもなってしまっている東京電力も、今この瞬間も余震の恐怖の中で、現場の作業員の方が最大限の努力をしてくれている…そんなモラルの高い人々が暮らす国は、私には考えつきません。



午前中職場に出ましたが、混雑するホームで丁寧に対応している駅の係員の方々、手が足りない時だと思いますが、最大限の安全管理に努めてくれています。

そんななか、主題から外れますが、ハイヒールや短いスカートでの出勤する女性も見かけました。普段と変わらぬ光景で安心感を与えてくれますが、個人的にどうかと疑問を持ちました。危機意識の乏しい本人は、自業自得だから構いませんが、何かあった場合にはそれにより迷惑を被る人が副次的に大勢出てくる可能性が高いこと、しっかり認識してほしいと思います。



地震による二次災害はたくさんありました…しかし、地震による人災はない…それが日本の誇りだと思います。


すばらしい国、誇り高い国民だと思います。いつまでもすばらしい日本であり続けてほしいです。


今できる限りのことを実行し続けてくださる方がたくさんいらっしゃることに本当に感謝します。

そういった方々の努力に報いるためにも、私に今できることの一つとして、冷静な行動をしていきたいと思っています。