今できること | とりあえず

今朝のニュースでトヨタが早々に月曜日の国内での全社的操業停止を決定し、報道されていました。さすがに自他ともに認めるトップ企業です。理由は社員の安否確認は出来ているが、家族の安否確認が進んでいないということでした。確かに大きな理由の一つでしょうが、同時に、かんばん方式のトヨタでは、実態的には一部で操業不能があれば全社的に操業不能というのが現実ではないかと思います。


それでも、早めに決定し、率先して発表することで、従業員も安心して週末が過ごせます。例えば、日帰りが難しい可能性のある両親の手伝いにいきたくても、翌日の仕事のことが頭にあれば実家に帰れないということも考えられます。また、他の企業がそれに気付き、行動に移せます。例えば、下請けにあたる業務をしている場合など、自社では認識しつつも行動できない場合もあったと思います。さすがにリーダーとしての資質を備えた企業だと改めて認識しました。



周りへの影響力の大きい企業、役所、学校などは早めに方針が打ち出されると、関係者は行動が容易になってきます。身近な例では、中学で土曜日の授業に関し、一度は当日朝6時の交通により実施しますとHPに掲載されていましたが、金曜の夜のうちに状況判断して中止を決定してくれていました。私自身、たとえ授業があっても休ませようかどうしようかと考えていたので、非常に助かりました。


また、職場の同僚の住む浦安市では、月曜と火曜の市内の公立小中学校の休校を土曜日の時点で発表しています。浦安市の場合は、インフラが相当な被害を受けているので当然休校が想定されることだと思いますが、それでも早めに決定して発表してくれていることは、関係者の行動判断にかなり役立つことと思います。


一方、私が経験した残念な例もあります。まずは土曜日に予約してあった歯医者の例。すぐ近くなので休診も念頭におきつつも予約してあった時刻に行きましたが、シャッターが下りていました。一方、金曜日に行く予定にしていた近所の皮膚科・内科併設のクリニック、時間が出来たので土曜日にいくことを思い立ち、まず電話してみたところ留守番電話に休診が伝えられていました。この状況下で誰もが想定することとは思いますが、伝達することの重要性が再認識されます。



さて、個人にできることを考えてみると、節電、節水が一番にあげられるでしょう。

今朝、ホースで植木鉢の水やりをしている方を見かけましたが、日頃から残り水を使うなど出来ないかと思った次第です。人さまのことはさておき、災害に対する備えとしても、特に暖かい季節には風呂に水を汲み置くこと、残り湯は使いまわすこと、台所の後片付けは手際よく後回しにせずに行うこと、調理準備など早めにできることは時間をずらして行うこと、明るいうちに勉強すること、等々。リストにすればたくさんあると思います。私が子どもの頃は台風のたびに停電の心配があり、早めに入浴、食事、宿題しないと電気が切れるよと言われて育ったものです。


どれも当たり前のことですが、一人ひとりの心がけが積み重なることで、全体としては大きな成果につながるのでしょう。そして何よりも、健康に気をつけて過ごすことだと思います。日頃から気をつけた生活をしたいと思います。



今日はこれからピアノの発表会のリハーサルに行ってきます。電車に乗らないといけないので心配なのですが、予定通り実施するとのことなので、万が一の場合は歩いて帰宅することも想定して多少厳重に装備をして出かけてきます。地震の心配のせいか頭が痛かったり、胃が痛かったりする時があるのですが、私の場合はこういう時は何かに集中できることが一番のクスリです。それができる幸せもかみしめて・・・。