寄席で
待ってました 錦糸町! なんて
声を掛けると
苦笑いした師匠

そんな日から
長い時間が過ぎた

圓生


黒姫からの帰りに
前橋を通る頃
時間あらば
素通り出来ずに高速を降りる

いつか
お世話になったままの
その人は
圓生という名の
大名跡を継がねばと
心していたのに間に合わなかった

昨今では
志ん生ですら
そろそろ菊之丞さんがと
噂されている

まさか
永久欠番にしてしまっては
途絶えてしまうから

相応しい方が現れたならば
賛否両論あろうでしょうが
継いで頂きたいと思う

それを多くが反対するならば
いっそ
すべての名を初代とし
それ以降は
使えなくしてしまったら良い

それでも
まさか 圓朝は? とも思うが
どうやら
圓朝ですら
次がいたらしい




特にこの
ごたごたした圓生の名
いずれ弟子の誰かに継がせると
好楽さんが公言したけれど

やはり
円楽さんに
継いで欲しかったなあ


さて
本日の墓前

お彼岸で備えた花が
そろそろ乱雑となっていて
それを揃え 大掃除してみた

桜のビールを備え
献杯などすると
なんとなく空気が変わった気がして
撮ってみて驚いた



そう
昼間というのに
オーブが現れた


わずかでも僕に

気付いて下さったならば

それで良い



そうそう

戒名には

泰道圓生上座と刻まれ

圓生となったけれども…



昨年末
ここの本堂が焼けて
今はその姿はない

なんとか手伝えないかと
心 思いながら…