あれから多くの夢を見る
今朝は
どこだ?
京都にいるらしい

壬生だ

でも
壬生寺ではない

そうだ
昨年 伺った
新徳寺だ


新徳寺


特別公開と聞き
急いで出掛けた
新徳寺だ
その本堂だ




やさぐれた侍たちが大勢いる
浪士組だ
畳敷の本堂広間に
皆 正座している

刀を横に
皆 物騒だ






大きな声で
話が始まった

住職ではない
キリッとした面持ちの男だ

清河だ
浪士組の目的を話している


ザワザワして来た

話が違うと
怒っている

土方だ
近藤だ

ならば
京都に残ると言う



新撰組


僕はどこにいる?
僕は
左手の奥から見ている

もしや
善次郎か

そうだ
善次郎の中にいる

江戸へと戻る決断をしたようだ
なぜだ

話が違うと
そしてならば
残して来た道場に
多くの門弟がいると

京都へ残れば
新撰組となって
永遠に名を残すと伝えてみたが

すると
すれば
お前はいないはずだと
返って来た

そうだった
新撰組は皆
命を落としたのだった

さてと思ったところで
目が覚めた

清川


そう言えば
その後
160年も非公開だったそこが
昨年 

まさかの限定公開されたこと

もしやそれも
善次郎が
そこへと
合わせて知らせたのだろうか

そして僕は
そこへと出掛け
何を掴んだのだろうか

それは
今まだ
分からないけれども…



還暦を越してから

目まぐるしくも

多くのことが巡って来る