今朝
思い立って
無理に時間を取れば
行けそうだと
決断しての京都
新徳寺
そう
今月いっぱい限定の
特別公開中の壬生へ
特に
浪士組が集まり
清川が演説したそうな新徳寺は
なんと 初公開
そう
あれから160年
未公開だったそうな
もしかすると
善次郎はそれを知っていて
僕にその準備をさせたのかもと…
ならば
その役目
僕がせねばと 急ぎ足
目的は
そこだけで
浪士組の先祖の
足跡を辿りたかっただけ
それでも
壬生寺も
前川邸も
八木邸も
角屋も… と欲張ったけれど
あいにくの雨天
角屋には
間に合わなかった
現在
壬生は
新撰組160年での
特別公開中だそうで
ならば
行かねばならないと
160年前
善次郎たちが
3週間も掛けて歩いた場所へ
今では
わずか数時間で行ける
すれば
また160年が過ぎた頃
それは
更に近くなり
1時間をも切るのだろう
しかし
それは便利さと引き換えに
多くを失うことにもなって
果たして
幸せなのかとも思う
庶民にとって
生涯に1度だったはずの長旅は
多くの宿場町で寝泊まりし
やっと辿り着く楽しみがあった
もちろん
その多くは自らの足で
何足ものわらじを履き替え
いくつもの
険しく細い峠を越えての
命懸けだったのだろう
今の常識で
過去を
未来を
語るのは野暮だろうが
そんな先祖から
直径の血を繋いだ
この本家の長男は
降って湧いたようなそれに
気付かされ
引き込まれ
多くを思い
また
多くを繋げねばならないと
勝手に解釈し
周囲の流れに逆らうことなく
流されてもいる今日
答えなどないことは
とうに分かっているが
もしや
まさかと
自分の時間の隙間を縫って
今日もまた動いている
いつか
どちらかの住職が
僕の肩口にでも
お連れさんが… なんて
善次郎の姿でも
確認してくれたならば
更に嬉しくなるだろう
なんとなく
耳元で囁いているような
先祖たちに
ありがとうと微笑むことが
出来るのだろう
還暦を越して
いくつかのリスクある遊びから
リタイアすると
不思議なことが見えて来た
それは
託されたような
任されたような
背中を押されているようなで
わずかに知ることがあらば
迷わず出掛けてみる
本日も
無理に取った時間
行きは時速800キロで
最短距離をの空路
帰りは席が取れず
時速300キロの陸路
時代は
先へ先へと動いている
新徳寺では
まさに
清川が演説した場所に立ち
わずかな身震いと共に
目を閉じ
160年前の風景を
想像してみた
善次郎は
どこに座っていたのだろう
そして
どんなことを思ったのだろう
ここに残ることなく
江戸へと戻る決断は
どんな思いがあったのだろう
すれば
何か事起こるかと
楽しみにしてはみたが
ガイドさんの話とは裏腹に
先の方で
住職が微笑んでいる
そう
浪士組の子孫であると
伝えると
名を訊かれ
なるほどとメモをした
きっと
連れてるはずだと
言葉にしたが
まさか
見えていたのだろうか
閉ざされて来たここが
わずかひと月だけ公開され
また閉じる
次は
10年後か
はたまた
200年の節目にか
いずれにせよ
来れて良かった
いつの間にか日が短くなった
さて
帰ろう



















