2月25日・ジョージ・ハリスンの繊細な個性 | papirow(ぱぴろう)のブログ

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2月25日は、印象派の画家、ルノワールが生まれた日(1841年)だが、20世紀最大の音楽グループ「ザ・ビートルズ」のジョージ・ハリスンの誕生日でもある。
独特の繊細さで知られる「三人目のビートル」である。

ジョージ・ハリスンは、1943年、英国イングランドのリヴァプールで生まれた。父親はバスの運転手で、母親は食料品店を手伝っていた。母親は歌を歌うのが好きで、ジョージがお腹にいるとき、よくラジオでインド音楽を聴いていたらしい。
小さいころから音楽好きだったジョージは、洗濯板をギターがわりにかき鳴らしていた。それが友人にもらった中古ギターになり、母親に買ってもらったエレキギターになった。ギターの練習に熱中し、彼は仲間とスキッフル・バンドを組んだ。
14歳のころ、ジョージは一歳年上のポール・マッカートニーと出会い、ポールに紹介されて三歳年上のジョン・レノンに会った。ポールは、ジョンと組んでいる自分たちのバンドにジョージを引き入れようとした。ジョージは二人の前でギターを弾いて見せた。ジョンは彼の腕前に感心したが、若すぎるとして加入を認めなかった。それからジョージは、ジョンの後をくっついて歩くようになり、ついにジョンは加入を認めた。
ジョン、ポール、ジョージ、そしてリンゴ・スターをドラマーに迎えて、4人となったザ・ビートルズは1962年、ジョージが19歳のときにレコードデビューした。彼らはたちまち全英の人気者となり、やがて全世界の若者たちを熱狂させる人気グループとなった。
ビートルズには、ポールとジョンという二人の天才がいて、二人三脚で作詞作曲をしていたため、ジョージ・ハリスンが楽曲を発表する機会は限られていたが、それでもジョージはしだいに頭角をあらわした。彼は「タックスマン」「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」「恋をするなら」「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」などの名曲を書いた。とくにビートルズの最高傑作ともされるアルバム「アビイ・ロード」は、彼の代表作「サムシング」「ヒア・カムズ・ザ・サン」が中心的な位置に収められ、「ジョージのアルバム」とも呼ばれる。
27歳のとき、ビートルズが解散。以後、ソロとなり、「マイ・スウィート・ロード」「美しき人生」「二人はアイ・ラヴ・ユー」「セット・オン・ユー」などのヒットを放った後、2001年11月、肺ガンと脳腫瘍のため、米国ロサンゼルスで没した。58歳だった。

ジョージは、ビートルズではリードギタリストを務め、インド精神世界への興味を持ち込んで、バンドに新趣向をもたらした。ビートルズの面々をインドへヨガの旅に連れだしたのも、「ノルウェーの森」や「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」の楽曲にシタール演奏を入れたのはジョージの功績である。彼のインド音楽は、年をへるしたがって輝きをいよいよ増してきた気がする。時代がようやく追いついた。

ビートルズがデビューしたころ、インタビューで、いつまでこの人気が続くと思うかと問われ、たしかジョージがこう答えていた。これを自分はときどき懐かしく思いだす。
「そんなに長続きするなんて思っていない。お金を貯めて美容院でもやるつもりだよ」

ジョージの曲「サムシング」にはうっとりとするような詩情があって、何度聴いても自分は陶然となる。あれは不思議なもので、レノン=マッカートニーから出て来ない種類の詩情にちがいなく、壊れやすい、線の細い繊細さだけれど、やはりジョージ・ハリスンは強い個性をもった作曲家だったのだなあ、と思う。
(2014年2月25日)


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