1年生の1学期に必ずする読み聞かせ絵本。
まんが日本昔話のアニメーションでもお馴染みのこのお話。
メチャクチャウケます。
大盛り上がりで収拾がつかなくなって先生に怒られてしまいます…(^_^;)
以下がだいたいの内容です(=゚ω゚=)
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はじめに前回の続きから…
前回「ネコ」で終わった動物絵クイズ。
今回はこの「ネコ」からお話が始まります。
与平さんという人がミケというネコを飼っていました。
👩「みんなはネコを飼ったことある?
ネコは不思議な動物で自分の死んだ姿を絶対に人に見せないんだよね。
だからたぶんこのいなくなったミケも死んじゃったのかもしれないね。」
与平さんはとても悲しみました。
それから何ヵ月か経ったある日のこと、
与平さんは用事で旅に出ていました。
山道を歩いているといつのまにか夜になり、すっかり暗くなってしまいました。
「困ったな~、どこか泊めてくれるところはないものか…」と考えていると…
「あそこで泊めてもらえるかどうかたずねてみよう。」
「こんばんはー。だれかいませんか?」
と玄関で声をかけると中から女の人が出てきました。
「旅の者ですが、夜も遅くなってしまったので一晩泊めていただけないでしょうか?」
と、与平さんが聞くと女の人はこころよく泊めてくれました。
「お食事の前にお風呂に入って下さい。」と女の人は言いました。
「お風呂なんてありがたい。
ぜひそうさせていただきます。」
与平さんは喜んで風呂場へ向かいました。
と、お風呂に入ろうとしたその時です。
「あいや、待たれよ!」
「な、なんですか? 私は今からお風呂に入るところなんですよ。」
与平さんがおどろいて振り向くと、
「その風呂には、けっして入ってはなんねだ。」と、お婆さんは言いました。
「その、風呂に入ったら最後、あなた様はネコになってしまいますだ。」
「え!おまえはいったい…」
与平がおどろいてたずねると、
「私はあなた様に可愛がっていただいたミケです。
ここはネコが死が近づくやってくるところです。
人間の来るところではありません。
人間はみんなその風呂に入れられてネコにさせられます。
さあ!一刻も早くお逃げなさい!」
と、お婆さんは言いました。
「でも、そんなことを私に教えたらお前は仲間にひどい目にあわされるんじゃないのか?」
「私はいいのです。
あなた様にご恩返しができるのなら…。
さ!早く行くのです。」
「あ、ありがとうミケ!」
与平さんはミケが気になりましたが、ミケの言うことを聞いて大急ぎで猫屋敷から逃げ出しました。
すると…!!!!
与平さんは、命からがら逃げ出し、全速力で真っ暗な山道をかけ降りました。
何とか、家にもどりホッとすると…
「あっ!」
うでを見てビックリ!
少しだけ猫の水が掛かってしまった左うでから猫の毛が生えていたのです。
👦👧「怖かった!」
👩「でも、みんなはこの話ウソだと思う
?」
👦👧「思う!」
👩「実は、先生、この猫屋敷に行ったことがあるのよ。
夜中、山道を歩いたら一件の家があったの。
こんな山奥におかしいな…と思ったんだけどすごく遅くなっちゃったから泊めてもらうことにしたの。
そうしたら前に飼っていた猫が現れて早く逃げろって言われて、急いで逃げたんだけど化け猫たちが追っかけてきて水をバシャバシャ掛けてくるわけ。
も~怖かったよ~😱
で、家に帰ったら背中に少し掛かった猫の水のせいで猫の毛が生えて来ちゃったの。」
👦👧「え~~~~!」
👩「今日は特別に触りたい子だけに触らせてあげる!」
子どもたちはキャーキャーワーワー大騒ぎです。
(もちろん、毛は化け猫のものではなく、うちの犬の毛を少し切って背中に貼り付けたものです。)
子どもたち全員キレイに私の後ろに並びました。
背中に生えている!?猫毛を触るたびに喚声が上がります。
👧「ほんとだ~!」
👦「気持ち悪い!」
👩「このことは誰にもナイショだよ。
約束守れる?」
👦👧「守れる!」
👩「あと、猫毛を触ったあとはよ~く手を洗わないと猫毛が生えてくるから、石鹸で手洗い忘れないでね!」
給食前に必死で子どもたちは手を洗ってくれます。
この話は1年生しか通じませんが、子どもたちはしばらく興奮して私に会うたびに猫屋敷の話を詳しく聞いてきます。
私はいつも「妖怪、妖精、幽霊」などを総動員して子どもたちを全力で騙します(^_^;)
「先生!ホラ話はやめてください!」
と時々真面目な先生に説教されることもありますが…
ある時、読み聞かせ中に
「そんなのウソだ~!」と言う子がいました。
その子の担任の先生はその子に向かって、
「でも、ほんとだと思った方が楽しいよ!」と声を掛けてました。
ウォルト・ディズニーは、
「子どもたちには、子どもの時に思いっきりファンタジーの世界に浸からせなさい。
そうすれば、大人になってから空想と現実の区別がハッキリつく子になるでしょう。」
と、言っていました。
大人になってもバーチャルな世界から抜け出せない人が増えている昨今、今こそファンタジーが子どもたちにとって、とても必要なのではないでしょうか…。