オニュ(ONEW)2nd mini album「DICE」を読んでみる | ariさんは遊んでばっか

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面倒くさいと思いつつ、好奇心は旺盛。
好きなこといっぱい、楽しいこと大好き。

2022年のオニュさんは、

常態化した過密スケジュールをこなしてきたそれまでの日々にも増して

とにかくもう、オニもびっくりの大忙しだったろうと

にわかファンの傍目から見てもそう思う。

 

2nd  solo mini album「DICE」は、その2022年4月18日に韓国で発売された。

なので、構想や選曲、レコーディングやMVに向けた練習、撮影、プロモ活動等の諸々は

少なくとも、その数ヶ月前にははじまっていたはずだ。

 

入隊前に国内でリリースされた2018年の1st  solo mini album「VOICE」は

タイトル通り、オニュの美しく優しい声の魅力を存分に味わえる癒やしの一枚で

ブランクを経ての2nd  solo mini album「DICE」も、勿論そこは同じ。

 

でも、今になってしみじみとこちらに収録された曲を聴き和訳を読みながら、

ariは、ちょっと思ったことがあった。

 

この曲って・・・・・。

 

もしかして、のちに明かされる彼の活動に対する決意表明だったのか?

 

最初にそう感じたのは、2曲目のSunshine。

 

 

                       

(すみません。動画をお借りいたします。)

 

明るくリズミカルな曲調。

サンシャインというから、お日様燦々で彼女とご機嫌な感じなのかと思いきや

歌詞を読ませて頂いて印象が変わった。

 

この曲には二人の人物が出てくる。それは「僕」と「あなた」だ。

でも、歌詞を読むうちにこの二人、実は同一人物ではないかと次第に思えてきた。

 

「僕」は、うちに秘めた自分自身である「あなた」を客体の視点から見つめている。

または、「あなた」を歌うことを愛する気持ちと読み替えてもいいかもしれない。

そうすると、ariの中ではとても辻褄が合った。

 

そして、5曲目の「Yeowoobi」。

このタイトルは日本で言う「天気雨」「狐の嫁入り」という意味らしい。

この曲の歌詞に何度も出てくる「Your love」。

これは自分や自分たちを一生懸命応援してくれるファンを指している言葉かなと。

まあ、これは少し解釈が苦しいところもあるけれど。

 

そして、6曲目の「In the whale」。これはすでに書いたので。

 

ari流に読むとすれば、これらはどれも新しい世界への旅立ちを示唆している。

ワクワクとともに自分を強く鼓舞する気持ち、その一方で不安な心も滲ませ

自分の歌を愛し応援してくれる人達を翼に変えて

自分はこれからもっと遠くまで飛ぶのだという思いが伝わってくる

 

・・・ような気がするんだけど。

 

まあ、この3曲のうち、オニュが作詞に関わったのは「In the whale」だけだったので

ariが勝手に想像した読み替えについては、実は眉唾もいいとこなんですけど。

 

でも。

 

オニュはこのミニアルバムが出てから約1ヶ月半後の6月初旬に、日本へと出国する。

そして、それからわずか1ヶ月後の7月6日に

日本に向けての1stアルバム「Life goes on」を発表し、

7月8日の武道館ライブから9月11日の代々木体育館オーラスまで

日本でソロライブ活動を行った。

 

その間、日本の音楽番組に出演したり、

なんとオールナイトニッポンでラジオパーソナリティーも務めたり。

しかもそれを、ライブも含め、自分一人の日本語力で乗り切った。

やあ、本当に君はすごいなあ。

 

ariは常々思うのだ。

かつて日本に来てくれた外タレの輸出国で、

韓国の芸能人ほど日本語を勉強してきてくれた国はあっただろうか。

もちろん韓国のプロダクション側としては

それも商業戦略のひとつなのだと言うことぐらいariにだってわかるけど

それ以上の意味として

言葉はお互いの意思を伝え合い、同じ人間として深く心を通わせるための

最も大切なアイテムだ。

 

日本はかつて、多くの国で人を傷つけた。

いくら時が経ち、その歴史が遠のいても未だに忘れてもらえないのは

それは、謝り方が悪いんだ。許してくれない人が悪いんじゃない。

オニュがたどたどしくても一生懸命日本語を話す姿を見ていたら、

日本は今まで韓国の人達に対し、

もしかしたら日本の韓国語でしか謝れていなかったのではないか、と

そんなことを考えた。

 

話、だいぶそれましたけど。

 

 

2022年7月21日に放送された日本のブレイクアウトという番組のインタビューの中で、

日本での音楽活動を本格化させたきっかけを問われた際の彼の答えはこうだった。

 

「いつかはたくさんの人達に、ソロ活動で僕の声をきかせたいと思っていたけれど

ついにスタートできた。それまで考えてなかった訳ではないけれどだんだん多くの人達に

SHINeeのONEWとして、ひとりのONEWとしての姿も見せたいと思っていたから

『決めた』というより、やらなくてはいけないことだと思っていた」

 

この話の中では彼の背中を押した直接的なきっかけはわからない。

でも、日本から離れていた4年間、

自分の幸せを探していたという彼が探し当てたひとつの解が、

自分の歌の力で人を幸せにすることであり

それを実現させるために最初に選んでくれた国が日本であってうれしい。

 

 

彼は翌々年の2024年4月、所属していたSMエンターテイメントを退社し、

GRIFFINエンタテインメントに移籍する。

こうした流れを振り返ってみると、

「DICE」は、時期的に見ても新しい世界に対するONEWとしての挑戦を

かなり明確に意識していた時に作られたアルバムだったのかもしれない。

 

まあ、わかりませんけど。