水泳キッズを持つ親は多いと思うのだけれど、コーチ1人に対する人数が多くて全く見てもらえてなかったり、喧嘩してたり、怪我してたり、いじめられてたりして、コーチに言いたいことがある親たちだった一人として、ちょっとだけ知ってもらいたいなぁという出来事があったので書いてみます。
水泳には競技役員というのがあって、最低でも参加クラブに1人ずつ出さなきゃならないのだけれど、これが全員ボランティア。しかも、この競技役員は年1で6時間の講義とテストの後3日間のボランティア業務の後になることができて、その後、ブルーのポロシャツ、紺のズボンなどは自腹、しかも登録料が1万円とかいうなにその苦行、マゾなの・・・?と思わずにはいられないような内容なのです。(競技役員になれば、お弁当と3000円の交通費がでるけどね拘束時間が12時間くらい)
なんでそんなにかかるかというと、水泳の大会ってむちゃくちゃ人海戦術。出場クラブは当日選手がががんばれるように、前日準備というのをしてる。クラブ毎に封筒を分けて、領収書を作ったり、ロープを張ったり、機材を用意したり。登録も一人ひとり登録して、お金あつめて・・・。入金確認をして・・・。
大会当日でいえば、1コースに、計時、折り返し、泳法チェックしてる人、スタートとヨーイを言う人(4月からTake your marksに変わる)、アナウンスをする人、Resultを確認登録する人、招集をする人、審判、その他にもいろいろ必要で、かなり神経もつかうから1時間交代じゃないともたないし、コーチは選手の引率も必要だから兼任できない。
引率も、1人で50人が限界。そして、コーチは所属クラブによっては大会に参加すると自分の休みが取れなくなるということもある。ブラック企業というよりは、コーチ自体が夢を食って生きてるから、朝も夜も、自分のシフトが終わってから選手のコーチをしたり、事務作業をして大会参加をサポートしてる。親からクレームが出たら、全てのバランスが崩れるそんな中でやってる。
ぶっちゃけ、そんな個人の好意に依存するような仕組みだと長続きはしないし、仕事を減らす事から考える必要もあるんだとは思うんだけれど、コーチたちは常に本気なうえに、丈夫でスポ根なので、いよいよダメとなるその日まで弱音を吐くこともないんじゃないかと思う。大体、コスト高なのに、1万弱で運営が成り立つ訳もない。参加費もあんなレベルじゃ賄えない。多くのボランティアと言う名のタダ働きの上に甘んじてるシステムだと思う。
そんなこんなで、水泳競技がひどい!とかそういう事をいいたいのではなくて、どんなコーチも子どもたちや、選手の記録が少しでも伸びることだけを考えて、相当自分の生活を犠牲にしてやってるのが水泳業界。そして、コーチ自体も選手と同じ夢を見てる同士でもあるんだなぁと知ってその本気を知ってもらいたいなぁと。
少しでもコーチの負担を軽くしてレッスンに集中できるような環境を作るには、「余計なことを言うな」に尽きるかもしれないけれど、それでも何かしたければ、競技役員になってルールを覚える事から始めるといいと思う。知ると結構有利なルールもあるし、泳法違反とかは習慣もあると思うし、どんなゲームもルールの理解が前提なので。
まちがっても、「なんで、うちの子泳法違反なんですか?」なんてコーチを責めたりすることはなくなると思う。
親からクレームがあがると、クラブから連れていける人=面倒見きれる人数になり、最終的には標準記録切れていてもつれていってもらえない人が増えてしまう。あと、招集時間を自分で確認していくとかも大事だよね。コーチたちは、選手たちが大会を終えて、晴れやかな顔をして帰ってくのを見たときに、人生がもっとも充実してることを感じられるらしいんで。
あと、万が一クラブ存続の問題が発生した時に、親が競技役員として協力してくれたらたぶん救われるんじゃないかなぁ・・・と思う。