外資系にいると、男女平等とか女性のマネージャーをふやそうとか本社の意向に添ってがんばってる感をよく感じる。
ちょいと待っとくれ。
例えばシンガポールならば、お手伝いさんを雇ってご飯と子育てを頼んで働きに行けたりするから、なるほど・・・と思うのだけれど、日本ではそもそも保育料が高いでしょ?家に住み込みで働いてもらうにも部屋がそもそもないし、そんな安価な労働力があるわけもないですし、そう簡単にはいかないです。
やっとのことで、保育園が決まったとしても、5時終わりの保育園にダーッシュ!とか民間で預かってもらってとかなるわけで。家に持ち帰って子どもが寝てから・・・と思っても自分がクタクタ。
育児休暇中も、休みを1年取得した後、もどってもポジションがあるかどうか・・・とかいろいろ気にしなきゃならない。そもそも保育園1年目とか風邪ひきまくりでほとんど通えない子もいるわけだし、生産性とか労働の質なんてところまでいかない。だって母親として1年目は覚える事だらけで、どうにも時間がかかるし、そもそも子どもは優秀な工業製品のように質が均一という訳にはいかず、一人ひとりが全く違うから難しい。
小学校から私立に入れるとしたらまたお受験に合わせた塾にも通う必要があり、身内の助けがない人にはまず難しい。そもそも外資系は買収とポジション争いの中にいて勉強もしていかないとならないのに子育てしていたら生きてるのがやっとです・・・という感じで、会社に貢献なんて言われたらノイローゼになるかもよ。
ターニングポイントで自分を客観視して、体力的に、能力的に大丈夫?と問いかけてみた。
同じグループにパートナーがいたら「利益相反」の可能性があるからどちらか、部署を変えなきゃらない。1年育児休暇をとって新しいポジションにつくとしたら、子育ても新しいのに仕事も新しくなる・・・結構難しい。
同じ会社にパートナーがいたら、きっと他の会社にいるよりは時間の調整や仕事の調整は楽かもしれないけれど、子どもが健康優良児でないといろんなものが壊れそう。
やってみる前に諦める奴がいるか~!とスポ根な人には思われそうだけれど、いかにリスクを低く生きるかというのは大事な視点だと思うし私にはムリだった。
そこで、家族としてのプロジェクトで10年くらい使うことにした。パートナーをどう伸ばして、子どもにもあったやり方でサポートして、合間に自分のスキルをどう伸ばしていくかを考えた。
再就職できなければ、その時は自分で面白いことを初めてもいいかなと思ってた。
パートナーも勉強させたし、育児もけっこう時間をかけたし、疲れた時には合間を見て、学歴ロンダリングもした。その間に時代も変わってきた。
必至でワーキングマザーとしてのポジションを確立してくれた先人たちのお陰でワークアットホームやら、家族の介護休暇までいろんなサポート体制ができてきて、今では育児をしながら仕事をするのはさほど難しくなくなってると思う。
あの時、仕事を辞めるか真剣に悩んだし、一番楽しそうなところにいたから結構苦しんだ。でもね、会社なんてのは自分がいなくてもなんとでもなるものだし、もしならないような会社だったら、お客様の立場でかんがえたら、そんな危ないところの製品買えないじゃない?
決して会社の体制が悪かったからという感じじゃなくて、その時のベストが家庭に入るだったから、体調不良とか適当な事を言って心で泣きながら退職した。今思えば、秘密にしてたからマル秘寿退社だね。
5年も経てばいろんなものが変わってしまってそれまで持っていた技術や知識が陳腐化してしまうのだけれど、時間が経って復帰して思うのは、ゼロにはならないし、分からない事は覚え直せばいい。あんまり心配いらない。
全く焦らないかというと、そうでもないけれど、ちょっと周りのデキる若者よりもキレ味の鈍くなった今の自分の目標が、自分でガリガリやって引っ張っていくよりも、全体としてプラスの方にもっていけるように応援する側だからいいかなと思ってる。
育てるのも身内だけじゃなくて、周り何らか貢献できれば、バリバリじゃないワーキングマザーがいることも全体のパフォーマンス向上につながるんじゃないかなと思ってる。
若いときは、おっさんや先輩に助けられ生きてきたから、これからは若者を応援する側になってもいいかな。今までサポートしてくれていた人たちの感謝をつなぐ意味でね。
ということで、もし仕事と家庭の両立で悩んでいたら、伝えたい。
1. 悩むに決まってる。そもそも誰か助けてくれないと無理ゲー
2. 両立について、戦略的撤退(ポジティブな意味でのあきらめる)も悪くない
たまにシングルマザーで全部こなす人もいるけどどんだけ体力あるんだろうと感心する。そんなに強い人ばかりじゃないので、自分と超人を比べて落ち込まないようにしてほしいなぁと思う。世の中、超人心臓を持ってる人とか、ジェロニモとかばかりじゃないから。
ただ、我慢して耐え続けるよりも、情熱を持って何かやるほうが結果につながりやすい気がするのでチャレンジ精神は持っていたほうがよさそう。