ぱぴさんの本棚 パセリとともに -4ページ目

ザンゲ・・トノサマガエルよ永遠に

とおいとおい昔のお話です。
わたしは東京都内の小学校の6年生でした。
かなりの問題児ではあったようですがなにが問題だったのかは本人覚えておりません。
それでも理科だけは好きで、将来、科学者になりたいなどと思っていたようです。
理科の授業では魚(フナだったと思う)の解剖をやりました。
その手際のよさ大胆さが先生の印象に残ったのでしょうか、近隣の地区小学校で何人かが呼ばれて解剖の実験をする催しに私が指名されてしまったのです。
お隣の小学校へいきました。
そこに用意されていた実験用の動物はなんと「とのさまガエル」だったのです。
トノサマですよ、殿様。あこがれの殿様ガエル。
手に入れようと思っても簡単に手に入る代物ではありません。
これは解剖するより生かして飼いたい・・・と思うのは当たり前でしょう。
けっこうな数のカエルがいましたので一匹誘拐しようと決めました。
まずスキをみてポケットに入れる。
そしてトイレに行くフリをして廊下にでました。
さて、これからどうしよう。
なんと廊下に花が飾ってあったのです。
このさい花はどうでもいいことで、その花瓶です。
その花瓶にポチョンと殿様ガエルをいれました。あとで回収するつもりで・・・。
そうです。そして忘れたのです。
回収することを・・・。

あのトノサマガエルどうなったのでしょう。
今でも気になります。
花瓶のカエル、あれは私がやりました。

あっ、やっぱり問題児だったか。