がんになって、4年が過ぎたころ、私の父が亡くなりました。
私のがん入院中、いろいろ助けてくれた父でした。
父の晩年は、苦しいことの連続でした。
自分の妻である私の母がくも膜下出血で倒れ、後遺症が残って介護が必要になり、認知症も伴ってしまいました。
娘の私はがんで入院・手術・抗がん剤治療を受けなければなりませんでした。
孫(私の子どもたち)はまだ小さく、孫の面倒もみなければいけませんでした。
もし、娘の私が死んでしまったらと考えると、孫の行く末も心配だったでしょう。
父本人にも持病があり、自分自身の体調も良くありませんでした。
晩年の父には、次から次へと不幸が襲いかかりました。
精神的に、とても、つらそうでした。
私も、助けてあげたかったのですが、自分の子どもたちと、自分のことで精いっぱいでした。
私の頭の中は子どもたちに寂しい思いをさせないようにしたいということだけでした。
そのためには、まず私が生きなければいけないと思っていました。
なんとしても生き残らなくてはと思っていました。
それだけで、本当に本当に精いっぱいでした。
父の気持ちに寄り添ってあげることができませんでした。
父の体をいたわってあげることができませんでした。
父のことまで手が回りませんでした。
言葉では、「体を大事にしてね。」とか、「栄養のあるものを食べてね。」とか、言うことはできましたが、
実際に何かをしてあげるということはできませんでした。
父の晩年は、とてもつらそうで、寂しそうでした。
寂しそうにしていた父の姿を思い出すと、申し訳なさでいっぱいになります。
本当に、親不幸な娘でした。
あの頃は父にとっても大変だったと思いますが、私にとっても大変な時期でした。
母が病気になり、自分が病気になり、頼りの父まで更に具合が悪くなり・・・・。
私にとっても、次から次へと不幸が襲ってきました。
あの頃は、何でこんなにつらいことが続くのか、なんでこんなに毎日が苦しいのだろうと
いつも思っていました。
本当に苦しい苦しい日々でした。
そんな時に父は寂しく亡くなりました。
お父さん、本当にごめんなさい。
私は本当に何もできませんでした・・・。
子どもたちが成人した今だったら、父にもっといろいろなことをしてあげられたのに・・・と思うと、
とても残念に思います。