今から、十数年前、私は、担当医によく
「私は絶対に死ねないんです。 子どもたちを残しては死ねません。」
と言っていました。
私の心からの叫びでした。
抗がん剤の治療のため、病院に行くたびに、言っていたような気がします。
でも、先生は何も答えませんでした。
決して、「大丈夫だよ」とは、言ってくれませんでした。
そのたびに、「あ~私はどうなるのかわからないんだ・・・」と、思い知らされ、
いつの間にか言うのをやめました。
でも、最近、定期検査で、 (私は、今でもがん治療をした病院で、定期的にがんの検診を受けている)
病院に行くと、当時の担当医に、「○○さん(私のこと)、昔はよく、子どもたちが大人になるまでは絶対に死ねないって言ってたよな~! 子どもたち、もう大人になったんだろう? 本当によかったな~!」と
言われました。 そして、
[俺、当時そう言われて、困ったなーと思ってたんだよな。 でもうまくいってよかったよ。」と・・・。
えっ! そう言われて困った!? ということは、 長く生きられない可能性が高かったということ?
あー 私やっぱり結構深刻な状態だったんだなと、改めて思いました。
でも、先生、よく私が言ってたこと覚えていたんですね。
そう、あの当時の私は本当に必死でした・・・。
私がいなくなったら、誰が子どもたちの面倒をみてくれるんだろう・・・。
子どもたちは、どうなるんだろうと・・・。
私の母は、介護が必要で、 主人の母はもう亡くなっていました。
頼りにできる人は、誰もいませんでした。
私の心の叫びに、当時の先生は何も答えてくれませんでした。
「大丈夫だよ」とは決して言ってくれませんでした。
私の病状が、どうなるかわからなかったのでしょう。
嘘はつかないということをお願いしていたので、答えられなかったということなのだと思います。
思いがけず、先生に声をかけられ、改めて、当時の私を思い出しました。
子どもたちが、大人になった姿を見ることができました。
先生にも、感謝しています。