パラグライダーで飛んだ日のこと | パパネコのスポーツカーは楽し!

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車歴は26歳からの45年間で20台目。オートバイは引退。
自転車は1993年購入のビアンキ。乗馬もたまに。パラグライダーも経験。
乗物は全てがスポーツだ!
sportの語源「disport(気晴らし) = dis(離す)+ port(運ぶ)」
気持ちを別の所に運び去る、気持ちを解放する。

パラグライダーで飛んだ。


それはもう一昔前のことになる。

その日の写真はこれ、友達が下から撮ってくれたものだ。



パパネコ先生のスポーツカーは楽し!-paraglider
2001年富士山を目の前に、
猪之頭山頂からインストラクターとのタンデム初飛行
友達が下から撮ってくれた。


 私は実は、高所恐怖症だった。

大観覧車に乗った時も冷や汗が出て、

どうしようも無かったくらいだ。


それが、ある友達に誘われて、飛ぶ決心した前日の夜、

数人の友達に電話していた。


「明日、僕は山から飛び降り自殺をする・・・ようなものだ・・・

何かあったら、後のことはよろしく・・・」


当日、猪之頭山頂で、不思議と肝が据わっていた。


飛んだ・・・


上空1500メートルの世界、

それは、

宇宙遊泳のようなものだった。

高所という感覚はない。


高さの無い世界で遊泳している感覚だった。


地球が、遠くで丸い水平線を描いている・・・


下降して行くと、下に鳶が輪を描いている。


もっと降りていくと、木立の先端が見えてくる。


そこで初めて高いところにいるのだと気づかされる。


帰ってきた日から、観覧車も、外の見えるエレベーターも

怖くなくなっていた。


不思議なフライトだった。

なぜ、不思議かというと、動力源の無い乗り物だったからだ。

自然の懐に包まれた感じ。

上昇気流に押し上げられて、自分でアクセルを踏むわけでは無く、

自然の気流に身体をゆだねるように飛ぶ。


ひとたび気流から外れるようにわがままな行動を取ると、

とたんに落っこちていく、それは

非常に怖い。

エンジンの付いたパラグライダーはその危険が大きい。

私の乗ったのは、エンジン無しだ。

それでも、左右のロープの引き具合で、上昇気流から外れることもある。


ヨットなら、風だ。風を捕らえ損なっても、ばたついて速度が落ちるだけだ。

パラグライダーは、本体もろとも人間が落ちる。


ただ、逆らわず、鳶のように、自然の力に同化していく時、

天国のような安心、楽しさ、嬉しさがある乗り物だった。


車って何だろう。


それは、燃焼系内燃機関エンジンを動力源として作り上げた

人工の鉄馬だ。


パラグライダーと気流と人間の意思の関係を考えると、

車のエンジンと人間と走行関係でも、

やっぱりそこに無理矢理はいけないということがあるのじゃないか。


そんなことを考えている。


そういう観点から車を見直してみたら、

それぞれの車にそれぞれ良いところがあるように思えてきたのだ。


そこに無理があるのか無いのか、

そういう観点から、エンジンもデザインも運転する人間もあるのじゃないか。



パパネコ先生のスポーツカーは楽し!-Benz 初代
初代ベンツ
世田谷ヤナセセンターにて。



パパネコ先生のスポーツカーは楽し!-HONDA K20A
HONDA K20A (CIVIC TYPE-R)
2010年購入。



パパネコ先生のスポーツカーは楽し!-NISSAN NOTE
NISSAN NOTE エンジン
日産グローバル本社ギャラリーにて。


パパネコ先生のスポーツカーは楽し!-BRZ
BRZエンジン。