サーキットの「音」こそが癒やし系 | パパネコのスポーツカーは楽し!

パパネコのスポーツカーは楽し!

車歴は26歳からの45年間で20台目。オートバイは引退。
自転車は1993年購入のビアンキ。乗馬もたまに。パラグライダーも経験。
乗物は全てがスポーツだ!
sportの語源「disport(気晴らし) = dis(離す)+ port(運ぶ)」
気持ちを別の所に運び去る、気持ちを解放する。

フォーミュラーレース観戦で癒やされた経験



パパネコ先生のスポーツカーは楽し!-ツインリンク・モテギ サーキット



2009年、平成で言えば21年だったか、

私はほとんど鬱病と言ってもよい状態だった・・・


定年退職が近いことは、喜びであるはずだが、

人生のというか、勤めのゴールを目前にして

神経が摩耗していたのだろう、

エンジンのタイミングベルトが交換時期に達していたような

そんな感じかもしれなかった。


その時期に、30年振りにホンダの車を買った事で

「ツインリンク・モテギ」の見学バスツアーに販売店企画で連れて行ってもらえることになった。


あまり期待していなかったが、行くこととした。


そして、当日、早朝から出発。

バスが栃木県のサーキット駐車場について、

コースゲートに歩いて行く時だった。


その「音」が聞こえてきたのだ。


空気をつんざいて、遠くの方から、甲高い、エンジン音が・・・


その瞬間、身体の奥から、忘れていた何か、

「生きる気力」とでも言っていいような何か、


が湧き出してくるような気がした。


それは、TVで観戦では一度も感じたことのないものだった!


生きる気力のような音などというものは、

これが初めてだった。


フォーミュラ―カーのエンジン音・・・


生で、それを聞いてみるまでは、誰にも説明できない音だ。


自分一人の感覚だろうか、


どうもそうでもないらしいことは、今買ってきて読んでいる雑誌でも、

同じような事を言っている人がいることで、分かる。


---それを引用してみよう。

レース・クイーンからレーシングドライバーになった井原慶子さんとカーライフエッセイスト吉田由美さんの対談記事だ。

『NAVI CARS[ナビカーズ]2013 JANUARY 03』 のP98ページから

「キャンギャルから突如

レーサーになりたい!」


井原  縁があってレースクイーンの仕事をするようになって、初めてサーキットでレースを見たとき、その音や緊張感がものすごく衝撃的だったの。レーサーやエンジニア、メカニックが真剣勝負で戦う現場を目の当たりにして、「レーシングドライバーになりたい!」と思って。


---(引用終わり)


エコの時代と言っても、

人間の生きる力を削いでいいというエコはないはずだ。


毎日通勤で使うわけではないスポーツカーや、

地球上でほんの微々たる部分でしか行われていないフォーミュラ―レース

これなんかは大事にしていく必要があるのじゃないか。


「生きる力」


あれを聞いて、私は

元気に職場復帰し、それを皆に語った。


今年もまた、一度でも、モテギか鈴鹿の

サーキットに観戦にいきたいものだ。