Q
英語教科書の音読や英単語暗記の管理を家庭教師にお願いするのはおかしいでしょうか?
子供に英語教科書の音読をするように指導していますが、子供はめんどくさがり屋なので英語教科書の音読をやりません。
また、英単語の暗記をするように指導もしていますが、子供はめんどくさがり屋なのでやりません。
そこで、家庭教師を雇用することを検討しています。
子供が英語教科書の音読しているのを家庭教師が横で聞いていることとなります。
英単語の暗記はチェックテストをやったり、子供が英単語の音読をしているのを横で聞いたりするような形になるかもしれません。
本来、自分でやればそれで済むことですが……なかなか難しいです。
武田塾なんかも英単語の暗記や英語教科書の音読をさせてチェックしているようです。
ただ、武田塾は高いので時給の安い家庭教師にお願いしようと考えています。
上記のようなことをしたことがある保護者・家庭教師・塾講師などの方の体験談やご意見を賜りたいです。よろしくお願いいたします。
A
先の回答者の回答は、簡にして要を得ており、深く同意します
以下は一家庭教師としての体験談、私の過去10年余のキャリアの中の成功例(現在指導中)です
地方の一伝統校の一生徒を、高1冬から高3夏まで見ています
中学では勉強しなくても自然と上位にいた生徒で、いわゆる「進学校ショック」を乗り切れず、全教科で低迷、進級の危機を警告され、親御様が会社に依頼し、私に紹介がありました
会社から受けた当初ミッションは「無事の進級」でした
当時、学校の順位は320人中300番以下、数科目(英語は2科目とも)が赤点でした
以来、週2回各90分、ほぼ欠かすことなく一年と8か月ほど指導しています
指導割合は、英語が9割、国語が1割、指導内容は週末課題支援が8割、模試復習が2割です(ざっくり)
現在は、順位は320人中200番台後半、校外模試では英語が200番台前半(全国偏差値40台前半。細目はリスニングが50台前半、読み書きが30台後半。)、国語は二桁前半(全国偏差値50台後半。現代文が60前後、古典が50前後)です
追試には一、二科目かかりますが、単位未修得はなく、卒業も大丈夫です
英語指導の具体的方法は、常に私が問題文(単文、長文とも)範読し、解き示し、生徒が提出ワークに書く(週末課題)か、模試選択肢を解き直す(模試復習)形です
学校の試験のための指導はほぼ皆無で、週2回の指導のペースも内容も、定期試験の日程に全く左右されません(試験中に模試復習もしますし、試験終了日も同様です)
私は専門が国語ですが、英語はラジオ講座やSNS等で日常的に学習しており、発音はいわゆるJapanglishの人ではありません
初見の英文は、学校ワークと高2模試なら、初見で正確に音読でき読み取れます(全統共テ・記述は別)
生徒のリスニング力と英語力の向上に、私の指導は効果的でした
生徒は今、辞書にも自然と手が伸び、文法参考書も索引から項目を探すようになりました
英語力の向上は、数字以外に、親御さんも「子どもが『英語学習が楽しくなった』と言う。先生のおかげだ。」と時々話されることで知れます
あくまで概算・推測ですが、ご家庭の会社への支払いは、月7~8万円(交通費を除く)です
なお、親御さんからは、私に対する数字のノルマを受けたことはありません(大らかで鷹揚な方です)
そのことは、生徒の学習状況の改善と指導の好結果につながっています
生徒は地元国公立を希望しており、現時点の合格可能性(河合塾判定)は2割程度です
あと半年でどこまで伸びるか、間に合うか、という所です
以下、補足です
勉強は、嫌がる者に無理強いしては、短期的に有効でも、長期的には逆効果です(いわゆる「学力の先食い」です)
家庭教師を「勉強させようとする親の手先として活用する」のは、「学力の先食い」になりがちです
私の様な熟練(教育支援業歴10年超)家庭教師であれば、そこ(外発的強制から内発的学習への転換)はうまくやれます(学生・大学院生等にできる技ではありません)
以上です