Q
現代文の中間試験が明日なのですが、予告問題があり、その答えを考えています。どなたか意見くださいますでしょうか?
問題は、以下の写真の部分は、著者、井伏鱒二が年齢を重ねてから改めて山椒魚を書いた時に削除した部分ですが、なぜ消したのでしょうか?と言うものです。
私は、要約すると蛙と山椒魚の関係が2年の期間を経て変化しており、その変化によるこの「嘆息」を通じた2匹?2人?のやりとりを読者たちに想像させる余地を与えるためだと考えました。山椒魚のあらすじはよければまたまとめて記載しますので、どなたかお願いします。
A
この箇所は、山椒魚の悪意による犠牲者である蛙と、加害者である山椒魚との会話の場面です
会話は、取返しの付かない被害(、山椒魚の理不尽な悪意により、自由な生を奪われ、衰弱死が確実であること)を被った蛙が、加害者である山椒魚を実質的に許す内容です
それを丸ごと削除したのは、作者が【理不尽な悪意の加害者に対して被害者が許しを表明する】という場面と意味を、この作品から消したくなったと考えるのが説明として自然です
以上は、作者がそうした意味を回答いたしました
作者がそうした理由は推測するしかありません
以下回答します
・まずは適切な形の問い「消したことにはどんな意味があるか」に対する回答です
【理不尽な悪意の加害者に対して被害者が許しを表明する結末をこの作品から消してしまう意味】
・次にご質問の不適切な問い「消したのはなぜか」に対する回答です
【理不尽な悪意の加害者に対して被害者が許しを表明する結末をこの作品から消してしまおうと作者が考えたから】
以下は補足です
私が常に回答する事ですが、「消したのはなぜか」という問いは、主観的にしか答えられない問いです
「消したことにはどんな意味があるか」であれば、客観的な説明が可能です
国語教育・学習に、不適切な形の問いが横行する現状は残念であり、学習課題は適切なものが学習者に与えられて欲しいと思います
返信Q
すみません、言葉が足りておりませんでした。消した理由を考察せよ、という問いです。これに対して、私は先ほど書いたような考察をしました。
返信A
作者はラストの場面を削除することで、
「けれど彼らは今年の夏はお互いに黙り込んでそしてお互いに自分の嘆息が相手に聞こえないように注意していたのである。」
ここで作者はこの作品を終わらせるよう変更したのです
ラストの場面の切除の意味も、ご質問の問いの形に合わせた回答も既に致しました
それ以上は読者一人一人が主観的に解釈する領域です
私自身は、【理不尽な悪意の加害者に対して被害者が許しを表明する作品に作者は我慢がならなかった】と、変更理由を推測します
それは、【理不尽な悪意の被害者に対し、被害者が加害を許す作品を書くことは、結果的に、表現者・文学者として、悪意による加害を許すよう被害者に圧力をかけ、加害者の側に加担することを意味する、そのように作者が考え、それを良しと考えなくなった】と推測はします
これは私の主観的な推測ですので、回答としては提示しませんでした
なお、これ以上の返信は致しません
質問者からのお礼コメント
削除した理由は作者にしかわからないので、考察するのは私の仕事と言うことですね。ヒントをいただきありがとうございます。中間試験がんばります。