「風葉和歌集」 散逸物語「かくれみの」の和歌三首 | 古典も現代文も本当は面白いはずなのに

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Q

風葉和歌集に入っている、散逸物語『隠れ蓑』にある和歌を3つあげてほしいです> <՞

 

A

夏 一八五
皐月の頃、女のもとに遣はしける
・世と共に鳴く五月雨の郭公雫の山は我が身なりけり

釈教 四八九
所々見ありき侍る頃、法師の女の手をとらへて侍りけるに、仏の宣ふやうにて耳に言ひ入れ侍りめる
・保たずて過つ咎を見る時ぞ教へし法も悔やしかりける

恋一 八二二
つれなく侍りける女のもとに
・つらしとも恨みじ更に思ふこと言はぬをまさるかたになしつつ

雑二 一三一五
病にて煩ひけるが、おこたりて女に遣はしける
・消えぬべき乱れし露の下草をしたにあはれと思ひ置ききや

下記の本で調べれば他の歌(全11首)もわかります
校本風葉和歌集 中野荘次著 昭和8刊

 

返信A

郭公(ほととぎす)は夜も鳴くのですね
「夜と共に」が正解です
訂正いたします

紀友則
五月雨に物思ひをればほととぎす夜深くなきていづちゆくらむ
古今集巻三夏 153