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フェイスブックを開いてみたら、ともだちのまりこさんが、オンラインだったので、

チャットしてみた。”千秋楽はどうだった? また遊んでねー。”

”それが好評で、延長になったのよ。”

まりこさんは、日本の大学で演劇専攻して、ダンサーや俳優として
経験を積んだ上、ニューヨークにて、ふたたび舞台活動をしている。
いつも明るく勉強熱心で、ダンスの練習も欠かさないが、

わたしの放つどうしようもない駄洒落や、センスの悪い冗談にも
すばやく応対してくれる、人間のできたひとでもある。

その、人間のできた、まりこさんが、今年のニューヨーク、
フリジッド フェスティバルに役者として出演中。

フリジッド フェスティバルとは、文字通り(frigid: 極寒の、寒さきびしい)
寒ーい時期に繰り広げられる、オフ(またはオフオフ?)ブロードウェイ
演劇のフェスティバルなのである。(2/2~3/4、でも前述のように、
延期。)www.frigidnewyork.info

わたしも、張り切って初日に観に行った。
タイトルは、”ラビットアイランド” 役者さん達は、まりこさんも入れて総勢
6人。場所はイーストビレッジの小さな劇場。

ジャンルとしてはコメディーになるのであろう、主人公は、
カナダ出身で、アメリカ人の彼女との関係や、カナダ人であるため、
ニューヨーカーになりきれてないような、ある種の不適合性
といった悩みをもつ青年。それに、業の深い彼の心理カウンセラーや、
彼を追っかける第二の女の登場で、一挙に人間関係は
複雑になり、、、、

まりこさんの役は、男性俳優とペアでマイムを演じ、言葉なしで、
サウンドイフェクトや、ナレーション、はたまた交通人、
しゃべる役者さん達の心理状態などを暗示させる役割を果たしていた。

人間関係の複雑さ、自分のいる場所へ実は属してないのではないかという
不安、文化のアイデンティティ等、たとえ自分がカナダ人でなくとも、
いろんな人に当てはまりそうな現代的テーマで興味深い。

そして、音楽や舞台装置を極力排して、その代わりに、
男女のマイムを配した所が効果的。しゃべる役者達との対位法を
作り上げたり、かれらのきびきびとした動きにより、
重くなりがちなテーマに、軽妙洒脱なアクセントを与えていた。
このバランス感に敬意を表する。

てなことで、まりこさんに遊んでもらうのはしばらくお預けとなりました。
(しくしく。。。)
できましたら、近いうち、彼女にお仕事終了インタビューとして、
この演劇フェスティバルでの感想、体験談等々聞いてみようと思います。

ぞうの みみこ