麻醉風暴(1)
このドラマ、シリーズ第二作が、この秋大評判でした。
見てみようと思う方は、一作目からがおすすめ。スクリーンショットを撮るのも忘れてストーリーに集中してしまうほど、面白い作品でした。
何とか撮った数少ないカットのひとつがこれ。
老師 待會有個重大創傷的手術
”せんせー”、この後すぐ重傷の患者さんの手術です
このセリフは、電話の向こうの若い医師のもの。
病院を舞台にしたこのドラマで、医師同士は、「〇醫師yi1shi1」「院長yuan4zhang3」「學長xue2zhang3/先輩」等と呼びあっていますが、この人に対しては、若い医師が「せんせー」と日本語でよびかけるのです。
よく見ると、字幕も学校の先生を表す「老師lao3shi1」になっています。おそらく大学か研修医時代の指導教官なのでしょう。
他のドラマでも、会話の中に簡単な日本語が混じるのはよくあること。字幕では、それが中国語に訳されているのもよくある話。例えば、こんな場面↓
でも、この場面は少し違います。
実は、台湾語で、教師と医者は、「せんせー」と呼ばれるのです。日本統治時代の名残りですが、興味深いのは、日本語で「先生」と呼ばれる職業のうち、議員や弁護士には「せんせー」をつかわないこと。
当時、台湾の人たちにとって、教師や医者は普段の生活の中でも接する機会の多い職業。これに対して、議員や弁護士はあまり接点がなかったからでしょう。
ちなみに、「せんせい」じゃなくて「せんせー」とちゃんと長音にして発音しています。文字ではなく、音で伝わった日本語だということが、よくわかりますね
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