アカデミックガウンのレンタル事情 | いろいろあるけど、やっぱり台湾

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台湾では卒業式(畢業典禮 bìyè diǎnlǐ)の季節を迎えていますが、大学で式に出席する学生が着用するのが、このアカデミックガウン(學位服 xuéwèifú)です。



1日だけ着るものですから、多くの学生は、レンタルですませているのだとか。



・・・で調べてみました。アカデミックガウンのレンタル事情。


例えば、台湾大学の場合、ちゃんと大学の倉庫にレンタル用の備品として保管されていて、3月ぐらいになると、WEBサイトに次のようなお知らせが出るのです。

104學年畢業生借用學位服事宜
(104年度卒業生用アカデミックガウンレンタルについて)

104年というのは台湾の暦(民国暦)での言い方で、西暦では2015年。昨年9月から始まった年度に卒業する学生、という意味ですね。



レンタル費用は、というと、クリーニング・メンテナンス料という名目で以下の金額が設定されています。

学士用:100元、修士用:150元、博士用:200元


学位の種類によってクリーニング代に差があるのは、ちょっと不思議ですが、失くしたり破損したりした場合の賠償額にも次のような差があるので、素材が違うということでしょうか。
(追記:台湾大学を卒業した人によると、上の学位になると、丈が長くなったり、背中の飾りが増えたりするのだそうです)

学士用:850元、修士用:1300元、博士用:2200元

この金額は、レンタル時に大学に預ける保証金の額と同じ。卒業した後、返しに来ない学生がいると困りますものね。

もし返却期日に遅れた場合は、1日50元の罰金。ご丁寧に、「国定休日はカウントしない」という注意書もあります。(そこ、こだわるところかなぁ・・・)


代表で卒業証書を受ける学生については、アカデミックガウンの着用が義務付けられているだけでなく、中に着る服や靴についても細かい規定があるようです。(詳細はコチラ




日本では、あまりみかけないのかな、と思っていたら一部の大学では導入が進んでいるのだとか。

【東大・早稲田も導入】卒業式に着たい アカデミックガウンの入手方法


日本の卒業式でも、ダークスーツや袴に代わって、アカデミックガウンの着用が一般的になるのでしょうか???そうはならないような気もしますが・・・枝豆