「スローハンド」という面白いスペース | パパの男メシ!

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パパが作る息子のためのガッツリ男メシ!盛り付けが雑なのは悪しからず。美味けりゃノープロブレム!

新長田駅から徒歩7~8分ぐらい西へ歩いた住宅街の一角に一軒家の1Fを改造してレンタルスペースにしている


スローハンド


という店がある。ちょっと広めのリビングって感じの部屋にドラムセットやギター・ベースのアンプ類やPA機器、アップライトピアノを揃えていて、いつでも演奏出来るようになっている。そして特筆すべきはキッチンを備えているということ。例えば、食事付きのライブやセッションを自身が主催して出来る。あくまでレンタルスペースなのでレンタル料さえ支払えば、あとの売上は主催者の収益となる。これは是非とも利用しない手はない。
  
  
元々はオーナーの亀村さん夫妻のご主人のお父上でサックス奏者の亀村哲郎さんとJAZZセッション仲間を通じてSNSで知り合い、こういうお店をオープンするから....と投稿されてるのを見て知った次第。そして開店当初に行われたセッションに参加してから常連の仲間入りをすることに。
  
  
現在は僕と同世代(少々下の世代と思うが)の亀村夫妻の奥さん・アユミさんが運営を仕切っておられるので色々と話しが弾み、まだ誰もやったことのない食事付セッションを僕が企画することになり、つい先月、第1回目を開催し、満席御礼で盛況のうちに終えることが出来た。


華麗なるセッション


と名付けたこの企画。料理歴24年の僕が作る美味しいカレーを食べながらワイワイ楽しく気軽にセッションしようという内容。ジャズのみならず歌謡曲からロックまで何でもあり。第1回目はカレーの本場インドの代表的メニュー、チキンマサラカレー・チキンティッカ(ヨーグルトとスパイスで鶏胸肉をマリネしてグリルで焼いたもの)・シシカバブ(マトン挽肉のインド版焼鳥つくね...のようなもの*今回は合挽肉を仕様)を作ったが、たかだか15人分ぐらい作って出すのにかなり大変な思いをした。客で参加してたアユミさんに無理お願いしてお手伝いしてもらって何とか乗り切ったものの、飲食業って大変な仕事だな~と思い知りました(汗)。




 

 

ちなみに今回この料理を出すために


食品衛生責任者


の資格も取得した次第。

 





*オーナーのアユミさん



セッションは全方位死角なしの何でも弾ききるスーパー・セッション・ピアニストのケンケンさん、大学の後輩ギタリストがホストバンドをやってた関係で10年来出入りしてた大阪で月イチ開催されてたウルトラ・ジャム・セッション(現在は会場の都合上、閉会中)仲間の、これまた死角なしのスーパー・ベーシストのミクラスさん、大学の同期で軽音楽部の仲間だったドラムの新宮にホストメンバーをお願いしたので安心してサービスに集中出来て本当に助かりました。


しかし色んな人と友だちになってて良かったなぁと改めて人との繋がりの大切さを感じましたわ。有り難いことです。料理も皆さんから好評で「こんなカレー食べたことない!」と絶賛され頑張って仕込んだ甲斐があったなと。忙しすぎて肝心の料理の写真撮れず。誰か撮ってくれてるだろうな~と思ってたのに皆さんも食べるのに必死で誰も撮ってなかったという(笑)。


参加者も旧知の人ばかりで楽しくワイワイ盛り上がり時間ギリギリまでセッションを楽しみました。大学軽音楽部の大先輩で今一緒にロックバンドやってるY先輩夫婦、武道のほうで使ってた新神戸のスタジオのコワーキングスペースで知り合って以来のお付き合いのニコちゃん、ウルジャム仲間でわざわざ大阪から駆けつけてくれたシンガーのシーちゃん、ケンケンさんとデュオで活躍されてるシンガーの吉野さん、スローハンドの企画セッションで知り合ったシンガーのエリさん、ご両親連れて来てくれた旧知の武道仲間でシンガーでもある立禅会の凪恵美子先生、ケンケンさんの紹介で急遽当日参加してくれた凄腕ジャズギタリストの船岡さん

 




 

*最後まで残った参加者の方々と

 

 

 

 

心から音楽を愛している人たちの輪。ほんと音楽が為せる業というのは凄い。ひとつ言えるのは、音楽やってる人たちって純粋で人間的にもイイ人が多いということ。僕は武道の世界にも足を踏み入れてますが、そっちのほうは随分イカれた人が多い(笑)。実際に精神的異常者の武道家に絡まれて大変な思いもしたことあるんでね。どちらかと言うと頭おかしいのが多いです、残念ながら。ちなみに僕が主宰している実戦合気武道、いち門弟として所属させてもらってる大東流合気武道は極々まともで賢い人たちばかりなのでご安心を。


話逸れましたが、とにかく自分の家のリビングにいるような気分で過ごせるのがこのスローハンドという場所。メチャクチャ居心地良すぎて、ここに住みたい感じ(笑)。企画イベントも色んなのがあって、例えば、




◆第一火曜日:鍵盤の日(ピアノ中心のオープンマイク形式)

◆第二火曜日:5組限定オープンマイク(持ち時間一人30分)

◆第三火曜日:ドラムの日(ドラム中心のオープンマイク形式)

◆第四火曜日:ギター弾き語りオープンマイク

◆第五火曜日:エリック・クラプトンの日(アコースティック)

◆第二日曜日:ケンケンさんセッション

◆奇数月第三金曜日:華麗なるセッション



その他フラメンコがあったり、ナースが集まるナースカフェがあったり色んな企画が盛り沢山。メチャクチャ面白いスペースです。あと、仲間内で飲み会や食事会やったり色んな使い方ができて、しかも良心的価格。ありそうでないお店です。


忘れてましたが、スローハンドという店名、ご存じの方も多いと思いますが、ギターの神様、エリック・クラプトンの愛称なんです。彼のギターを弾くスタイルからこのニックネームがついたというの通説のようですが、実際は、


ヤードバーズ在籍時のマネージャーのジョルジョが、クラプトンが演奏中何回もギターの弦を切って 、その度にバックステージで弦を張りなおしている間、お客さんがクラプトンの出てくる間、ゆっくり拍手(スローハンド)を することからこのニックネームをつけたというのが事実らしい。


ちなみにソロになってからのアルバム・タイトルにも使われてます。

 

 

 

 

ご主人のコーヘイさんがエリック・クラプトン大好きで迷わずこの屋号に決めたそう。


ご多分に漏れず僕も35年来のクラプトンファン。ライブも何度も観に行ったし、たぶん僕のギタースタイルはかなりクラプトンの影響が大きい。ということでクラプトンの日には必ず参加してます。前日も久しぶりにアコースティックギター弾いてクラプトンのブルース等演奏させてもらいました。僕みたいな古くからのコアなファンもいるし、アンプラグドで知ってからファンになった人、色んな人が集うクラプトン会。クラプトンの曲を演奏してクラプトンの話題で盛り上がるというクラプトンファンのための集い。最高に楽しいです。





あんまり名を知られて予約取られないようになるのも困るが、音楽をやる人には是非一度足を運んでもらいたいと思います。詳しくはホームページをご覧くださいませ。


防音レンタルスペース・シェアキッチン・ミュージックカフェ

Slowhand