NPO法人 全国父子家庭支援連絡会 -2ページ目

「なくそう! 子どもの貧困」6.19シンポジウム 其の1

片山知行です



こんにちは



【全父子連ニュース vol.26】にも告知しましたが、「なくそう! 子どもの貧困」6.19シンポジウム~震災と子どもの貧困を考える「子どもの貧困対策法(仮)」にむけて~に行ってきました。



僕の担当は第1部のリレートークのトップバッター。



テーマは「震災と子どもの貧困」



僕ら全父子連は、皆さまからお預かりした義援金を被災されたひとり親、被災によりひとり親世帯になられたかたなどに渡していますが、その活動や今回6月20日に政府に対し要望書を提出したのですが、その内容などを全父子連からは発表しました。




NPO法人 全国父子家庭支援連絡会

いちばん左が僕で、その隣りが全父子連理事の村上パパ(仙台市在住)



僕は、政府に対する要望書の内容でした。



内容はこちらです。



村上パパからは(僕からも少し)、僕らが義援金を渡し、お話を聴く、繋がることの大切さ、突如ひとり親になってしまった方々の状況、今後、支援が必要な内容などの発表がありました。



やはり、皆さん口をそろえるのが「現金としての支援がいちばんありがたい」



それから、こう言います。



亡くした妻のためにも、全力でこの子を育て上げます!



悲壮感や脱力感、無力感というものはなく、力強いお言葉なのですが、とても心配です。

もの凄く気を張っています。

これが途切れる時が非常に危険。

こんな話は僕らはもう体験済みなので、なおさら。



今後、夏になり秋になり冬になり1年が過ぎ、どのタイミングで訪れるかは人それぞれですが、仕事と家事・育児のバランスがとれず、鬱状態に陥ったり、パニックになったり。



僕らはそれを心配しています。



なので、繋がっていたい。

こう強く思います。



その他、震災により貧困格差がさらに広がるというお話。



高校生が学校を流され、遠くの高校に編入したけど、交通費(通学費)が捻出できず、仕方がないので、校舎に寝泊まりして勉強しているという話。



子育て支援団体は、被災地での子ども達の健全なる遊び場がもっと必要。



震災からは毎日毎日時が経ち、わたしたちの脳裏からは薄れていきます。

きっと忘れてしまうでしょう。


でも、支援は継続が大切なんです。


そう思いました。





【つづく】


「なくそう! 子どもの貧困」6.19シンポジウム 其の2

「「なくそう! 子どもの貧困」6.19シンポジウム 其の1」 の続き



第2部では、東京大学の佐藤学教授が講演されました。


佐藤先生は、東京大学大学院教育学研究科教授で教育子育て九条の会呼びかけ人でもあります。

 

テーマは『東日本大震災後に考える子どもの貧困と教育・子育て』   


僕が印象に残ったのは、皆さん、カトリーナって覚えてます?

そうです、ハリケーン・カトリーナ。


このハリケーンにより、ニューオリンズなどの街は壊滅。

先生は、学会で街を訪れたとのことで、商店は3軒に1軒は潰れ、ゴーストタウンのようだと。

一番良いホテルに泊まったが、中はボロボロ。

おそらく、人間も足りずホテルメンテや掃除もできないのかな?と。


そして、本当に被災された人々は、平場で暮らす低所得者層。

お金持ちは高台に住んでいて、家も頑丈で大丈夫たったそう。


ニューオリンズは8割が水没したとも報道されたので、被害は甚大だったのでしょう。


そして、30万人が遠い土地に避難して、帰ってきていない。

街は死にますよね?


これって、今回の東日本大震災と原発問題に直結します。


だからこそ、国民ひとりひとりが考えなきゃならない。


それから、子どもの貧困問題。


ある小学5年の女の子が居ました。

その子は、ある日松葉づえで登校してきました。

足をへんな風にブランブランさせて。


先生は足!どうしたの!


でも女の子は何も答えません。

でも、お分かりですよね?

この子、骨折しています。


僕も骨折は交通事故での左大腿部複雑骨折、スキーでの右足首複雑骨折、バイク事故で尾骨骨折(笑)、喧嘩でアバラ骨折(大笑)、鼻を殴られ鼻骨折(苦笑)など、骨折経験は多いですが、骨折って痛いんです!!!


でも、この子は、何も言わなかった。


先生は、一生懸命尋ねました。

そしたら最後に一言。


「保険がない!」


お分かりでしょうか。

国民健康保険も社会保険も未加入の無保険世帯の子なんです。


保険料などを支払うことができなければ、病院にも行けるわけがありません。


なので放置。


先生はご家庭(保護者)にはもちろん、行政やいろいろなところに駆けずり回りました。

でも、どこも対応してくれない。


ならばと、保健室で、せめて添え木だけでも、と。


そしたら、教育委員会がストップかけてきたとのこと。

なぜかって?

それは、治療行為にあたるから。

保健室では治療行為はしたらNGらしいんです。


結局その子は、足が曲がったまま骨がくっついたそうです。

それで、その先生は辞表を提出し、どこかに行ってしまったそうです。


これが、貧困の氷山の一角で、こんなの巷にゴロゴロしているんです。


ほか、僕が感じたことは、震災は貧困格差を広げる、ということ。


子どもは国の財産!などというのなら、子どもは社会で育てるのが当たり前じゃないでしょうか。

今、独身で働いている人、生涯子どもを持たない人も、老後、今の子ども達にお世話になります。

年金や税金です。


ならば、子どもの居ない方も少しは「日本の子育て」、「日本の子どもの貧困」に目を向けたらと思います。


なくそう!子どもの貧困全国ネットワークでは、「子どもの貧困対策法(仮)」の策定を急いでいます。


本当に急務です。


子どもが悲壮感漂うよりも、笑顔でいて欲しいですよね?


多額のご寄付 【ネットワーク『地球村』】

NPO法人ネットワーク『地球村』さまより多額のご支援を頂きました!

本当にありがとうございます!


50万円です!

有意義に活用させて頂きます!


この経緯は、僕らが被災地に行った際、現地で出会った関西のシングルママさんが地球村さんにお話してくれたのです。

そのママさんは、震災復興のために何かできること、といつも考えていて、ただ、ひとりで出来ることは限られている、そんな中、東北に旅行に行こう!それだけでも支援になるはず!と行動されていました。


そして、僕ら全父子連と出会いました。


その関西のシングルママさんは、千葉のお友だちのシングルママさんと一緒に自家用車で旅行していましたが、実は、そのママさん達、『NPO法人しんふぁ支援協会』の原代表とお友だち。


しんふぁの原パパは、全父子連の理事を務めているシングルパパさん。

現在は、原パパらと「僕らにもできること」を少しずつ進めています。


ひとつは、いらなくなった自転車を被災地に送ろう!や、化粧品を集め、被災地に届けるのと同時にヘアメイクアーティストを同行させ、プチ・メイク教室を開催しよう!

などなどです。

あ、あと洗濯機。


プチ・メイク教室は、これから(すでに始まっている?)紫外線の季節でもありますし、僕らパパでもこう思うんです。

被災地であろうと、どこにいても、女性は美しくありたい(だろう)と。

そして、シングルパパは、娘にメイクの仕方を教えることができません(笑)


そう思って、義援金を渡す支援のほか、自転車が欲しいかた、洗濯機が必要なかた、年頃の女性やママさん達にキレイなって欲しいという、僕ら男性の願望のため、いや、半分冗談ですが(笑)、被災地でも化粧は必要だろう!という想いで、少しずつですが、準備しております。


さらに皆さまからのご支援を頂きたいのです!


これからもよろしくお願いいたします!


原パパ、関西シングルママさん(かわいいですよ)ありがとう!


そして、ネットワーク『『地球村』さん、ありがとうございます!


ネットワーク『地球村』さまのブログはこちら

http://www.chikyumura.org/earthquake/2011/2011615.html



義援金(支援金)活動頑張っております!

ご無沙汰しております。

片山知行です。


仙台市在住で、本人も被災した村上パパ(全父子連理事・宮城県父子の会代表)が頑張って活動しております。


皆さまからお預かりした大切な募金を村上パパより、被災されたパパさんママさんにお渡ししております。


村上パパ!お疲れ様!ありがとう!


今回も、コメントの一部をご紹介いたします!



===========


震災により仕事を無くし車も家財も被害を受けました。

震災後、何とかパートの仕事に着く事が出来ましたが、収入に不安があり、このたびの支援は本当に有り難く思っております。

皆様のお心づかい本当に感謝します。



あきママ(524日)



===========


今回の震災で妻を亡くしました。家の事は全て妻に任せていたので、いなくなって妻の存在がいかに大切だったかというのが本当に身に染みて分かりました。

妻をもっと愛してあげればという後悔の念が強いのですが今後はその愛情を妻が守ってくれた2人の子供達に、たっぷり注いであげようと思います。

感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。


達也パパ(65日)



なお、達也パパの震災の時の壮絶な手記が「名取市閖上復興支援のブログ」に綴られています。


名取市閖上復興支援のブログ

http://blog.livedoor.jp/coolsportsphoto/


地元の友達、達也君の日記。その①

http://blog.livedoor.jp/coolsportsphoto/archives/51726136.html


地元の友達、達也君の日記。その②

http://blog.livedoor.jp/coolsportsphoto/archives/51726717.html


地元の友達、達也君の日記。その③

http://blog.livedoor.jp/coolsportsphoto/archives/51727210.html




義援金(支援金)の贈呈 第2弾

全父子連では


被災された母子・父子世帯・親を亡くした子ども達への応援!


として、皆さまに募金をお願いしております。


そして、皆さまよりお預かりした支援金を5月3日、4日に


岩手県陸前高田市、宮城県仙台市に出向き


義援金(支援金)をお渡ししてきました。


その様子はコチラ です。



そして、第2弾として義援金をお渡しすることができました。


今回もパパやママからコメントを頂くことができましたので、その一部を掲載いたします。




===========


この不景気で就職難で、なかなか職につけず、ハローワークの職業訓練を受講し始めた矢先のあの震災でした。

津波により車も流され、復旧のめどが立たず職業訓練事態も中止となってしまいました。

現在は失業手当で生活をつないでおり、今回の義援金は本当にありがたく感じております。

もっと大変な思いをされている方もいらっしゃると思いますが、私個人としてはとても助かりました。

ほんとうにありがとうございました。


ともこママ (5月5日 仙台市)


===========


義援金ありがとうございます。

現在、高等技能訓練促進費で准看護学校に通っております。

将来の子供との生活を考えて資格を取るつもりです。

学校に通いながら仕事をするのは、難しく生活は大変厳しい状態です。

今回の震災で学校が休校となり、学校が始まった今きつきつの授業となり

子供との時間だけが楽しみです。


やまぐちママ (5月13日 仙台市)


===========


震災により妻を亡くしました。家計等妻に任せきりだった為、戸惑っている部分があります。

今更ながら妻の存在の大き さを感じています。

ただ、今は妻の残してくれた長男を育てる事で妻にむくいていこうと考えています。

今日は誠にありがとうございました。


のぶあきパパ (5月15日 宮城県多賀城市)


===========


震災により、一か月間会社勤務が出来ず、父子家庭に至った前期に長女が幼少で職業につけず、、

借金をして現在の任意整理中の支払いが滞りの状況が発生して、家計に影響が出てしまっています。

またお風呂場やトイレの床下沈下が発生しており、今後の修繕も必要です。

このような中、皆様の支援に心より感謝いたします。

ありがとうございました。


つとむパパ (5月16日 宮城県黒川郡大和町)


===========





皆さまのご支援が、このようなかたちで現地につながっています!


僕ら全父子連は、お渡しする際「本当に大勢の方々が応援していますよ」と伝えています。


今後も募金をお願いいたします。


よろしくお願い申し上げます。


全父子連 代表理事 片山知行


被災された母子・父子世帯・親を亡くした子ども達への応援!



なお!


この様子は、5月19日(予定)の「TBSテレビ みのもんたの朝ズバッ!」にて放送予定です。


あわせてご覧下さい!





どうぞ、今一度みなさまのご支援をお寄せ下さい!